中国:台湾鴻海がシャープ買収へ、3888億円で66%出資
[16/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
多少の紆余曲折はあったものの、優先交渉権を得ていた台湾鴻海精密工業(2317/TW)によるシャープ<6753>の買収が決まった。双方が3月30日に開催した取締役会でそれぞれ決定している。事業の継続を図るために、シャープは資金と販路の確保を優先した。
買収予定額は、当初想定を約1000億人民元下回る3888億円。買収額を引き下げる一方、出資比率は原案通りの66%とする。1株当たり88円で取得する予定だ。2888億円で普通株を購入し、残りで特別株を取得する。
台湾を本拠とする鴻海精密工業は、EMS(電子機器受託製造)で世界最大手。富士康科技集団(フォックスコン)をはじめとするグループの従業員総数は120万人に上る。うち100万人超は中国に在籍。鴻海グループには、携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(旧社名は富士康国際HD:2038/HK)も含まれる。
巨大なグループを率いる「カリスマ経営者」の郭台銘(テリー・ゴウ、65歳)氏は、1950年10月8日に台湾台北県板橋鎮(現・新北市板橋区)で出生。1974年に鴻海精密工業の前身の鴻海プラスチック企業有限公司を設立した。警察官を務めた父親は、戦後に台湾に移民した外省人。原籍は「山西省晋城市沢州」(父親の出身地)に置かれている。
日本の家電メーカーを巡っては、東芝傘下でシロモノ家電事業を展開する東芝ライフスタイルも、中国企業の傘下に入ることで合意したばかり。中国家電大手の広東美的集団(000333/SZ)は3月30日、東芝ライフスタイルに80.1%出資することで東芝と正式契約した。6月30日をめどに美的は香港子会社を通じて、負債肩代わり分も含めて総額537億円で買い取る。
【亜州IR】
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買収予定額は、当初想定を約1000億人民元下回る3888億円。買収額を引き下げる一方、出資比率は原案通りの66%とする。1株当たり88円で取得する予定だ。2888億円で普通株を購入し、残りで特別株を取得する。
台湾を本拠とする鴻海精密工業は、EMS(電子機器受託製造)で世界最大手。富士康科技集団(フォックスコン)をはじめとするグループの従業員総数は120万人に上る。うち100万人超は中国に在籍。鴻海グループには、携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(旧社名は富士康国際HD:2038/HK)も含まれる。
巨大なグループを率いる「カリスマ経営者」の郭台銘(テリー・ゴウ、65歳)氏は、1950年10月8日に台湾台北県板橋鎮(現・新北市板橋区)で出生。1974年に鴻海精密工業の前身の鴻海プラスチック企業有限公司を設立した。警察官を務めた父親は、戦後に台湾に移民した外省人。原籍は「山西省晋城市沢州」(父親の出身地)に置かれている。
日本の家電メーカーを巡っては、東芝傘下でシロモノ家電事業を展開する東芝ライフスタイルも、中国企業の傘下に入ることで合意したばかり。中国家電大手の広東美的集団(000333/SZ)は3月30日、東芝ライフスタイルに80.1%出資することで東芝と正式契約した。6月30日をめどに美的は香港子会社を通じて、負債肩代わり分も含めて総額537億円で買い取る。
【亜州IR】
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