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英EU離脱でHKMA総裁が会見、香港金融システムは「変動に耐え得る」

注目トピックス 経済総合
香港の中央銀行に相当する香港金融管理局(HKMA)の陳徳霖(ノーマン・チャン)総裁は24日、英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が確定したことを受け、日本時間午後4時30分から緊急記者会見を開き、「香港の銀行システムは流動性が高く、金融システムも安定している。今後出現するであろう(市場の)変動に耐え得る」とコメントした。
大方の予想を裏切る「離脱派の勝利」となったことで、世界の為替市場が乱高下し、香港でもハンセン指数が値を崩した(一時5.8%安、終値は2.9%安)。ただ、陳総裁は香港ドルの為替レート、金利ともに安定を維持していると強調。人民元のオフショア市場でも、急激な変動は見られないと説明した。
もっとも、離脱に向けた英国とEUの交渉の過程は複雑なものとなり、その結果は予測が困難とも付け加えた。これが世界の金融市場にとってのリスクになるため、投資家は注意が必要と呼びかけている。

【亜州IR】
国内発の新規材料に乏しいなか、海外動向の不透明感が嫌気される。欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票で離脱容が確定するなか、ユーロ圏の混乱が世界に波及するとの懸念が広がった。もっとも、香港を含む他のアジア株ほどの下げにはなっていない。中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスなどが相場の下支え要因だ。市場関係者の間では、人民銀は近く預金準備率を引き下げる??との観測も流れている。

時価総額上位の金融株やエネルギー株が下げを主導。中国銀行(601988/SH)が6.2%安、中国平安保険(601318/SH)が1.4%安、中国石油化工(600028/SH)が2.3%安で引けた。インフラ関連株や不動産株、自動車株、消費関連株、海運株なども安い。

半面、産金株は急伸。ストップ高する銘柄が続出している。世界的なリスク回避のなかで、安全資産を買う動きが強まると連想された。

【亜州IR】



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