三井智映子と始める資産運用入門3:投資するリスクと投資しないリスク
[16/07/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。「三井智映子と始める資産運用入門」として、皆さんと一緒に資産運用について定期的に考えてみたいと思います。
第3回目の今回は「投資するリスクと投資しないリスク」についてです。
〜投資をしないと資産は目減りしていってしまう〜
■投資をしないリスク
前回にもちょっとだけ触れましたが、この先、インフレで物価が上がってしまうと、コツコツ預金をしていても将来的には金利が物価上昇についていけなくなります。つまり、実質的に目減りしてしまうということも考えられるわけです。
真面目に働いてコツコツお金を貯めたのに「老後破産」に追い込まれているというニュース、時々耳にしますよね。実際、インフレリスクや年金受給への不安、平均寿命が延びたことで老後に必要な費用も増えており、「預金だけでは老後の備えが心配」という方は年々増え続けています。
■投資をするリスク
投資をすることのリスクは、預金と違って元本保証ではない、ということです。
株式投資では、会社の業績悪化などで株価が下落しますし、最悪、その会社が倒産すると株式は紙切れになってしまうこともあります。
また、投資信託でも運用益が出ずに運用損となるケースがあります。そして利益が出ないのに手数料を払わねばならないというリスクも考えなければなりません。
■リスクは危険ではなく振り幅
さて、投資しないリスクと投資をするリスク。これらをどう考えたらいいのでしょうか。私は投資をするリスクを、危険ではなく振り幅だと捉えるようにしています。超低金利で資産を目減りさせてしまうリスクより、投資による適度なリスクを取って、インフレに備えていく。それがこれからの時代に合った資産の守り方だと考えます。
もちろん、過度なリスクは負う必要はありません。そういった意味でも、投資はすぐには使わない余剰金で始めることが大切だと思います。
■正しい情報をベースに
しかし、たとえ余剰金であっても大切なお金を運用するわけですから、よくわからないものには投資をしないということが重要です。きちんと「どういう商品でどのようなリスクがあるか」調べることが必要でしょう。
そういった情報を提供してくれるのが証券会社のウェブサイトやアプリです。各社それぞれに工夫をして、様々な情報を提供してくれています。一度それらをご覧になって、「見やすい」とか「分かりやすい」と感じる会社で取引を始めてみてはいかがでしょう。
■投資信託から始めてみるのはいかが?
とはいえ、自分では運用が不安という方が多いのも事実でしょう。そんな方に人気なのが投資信託ですね。投資初心者の方でも安心してリスク分散型の投資が実現できるというメリットがあります。
しかし投資信託での資産運用では、購入費用だけでなく、プロに運用してもらうため運用管理費用などのコストがかかります。このコストというのは非常に重要です。運営管理費用は、取り扱う証券会社によって異なりますので、そういった意味でも、どの証券会社で投資を始めるかも大切なポイントのひとつです。
また、投資信託は証券会社によって扱っている商品が異なっています。数多くの投資信託を扱っており、商品ラインナップが充実している証券会社なら、始める際の選択肢が広がりますね。
ちなみに、オリコンによるネット証券の日本顧客満足度ランキングでは、取扱商品の豊富さという部門があって、第1位はSBI証券、第2位は野村證券、以下マネックス証券、楽天証券と続きます。同じく取引手数料・コスト部門でも第1位はSBI証券で、以下は楽天証券、カブドットコム証券、マネックス証券です。
三井智映子と始める「資産運用入門」は資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。
フィスコリサーチレポーター 三井智映子
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