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三井智映子と始める資産運用入門16:投資信託(2)公社債投資信託と株式投資信託

注目トピックス 経済総合

こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。
今回は前回に続いて投資信託についてのお話しですが、これから数回に分けて、投資信託の種類について説明していきたいと思っています。
投資信託には、追加購入が可能かどうかや、運用対象資産や地域など、多くの分類方法があります。今日はその中で、「運用対象資産」による分類についてご説明させていただきます。

■運用対象で分類
投資信託は運用対象資産によって大きく、株式で運用する「株式投資信託」と、債券で運用する「公社債投資信託」に分けられます。ほかには不動産投資信託や、不動産投資法人を実質的に主な投資収益の源泉としている不動産投信=REIT(リート)などもあります。

■公社債投資信託の特徴?
公社債投資信託とは、国債や社債などの金利収入を目的とした投資を行う投資信託のこと。つまり、公社債投資信託は株式には投資しない投資信託です。特徴はローリスクローリターンの商品が多いこと。
代表的なものには「MRF」「MMF」などといった商品があります。MRFはマネー・リザーブド・ファンドの略で、普通預金に近いもの。リスクが非常に低く、過去に元本割れを起こしたことがありません。MMFはマネー・マネージメント・ファンドの略で、定期預金に近い感覚の商品。MRFと比べてやや長期の債券を売買する投資信託で、元本割れのリスクが極めて低いのが特徴です。
公社債投資信託の収益分配金は利子所得になり、税率は所得税15.315%、住民税5%と合わせた20.315%です。源泉徴収されるので確定申告の必要はありません。ちなみに換金の際に売却益が出た場合は譲渡所得になります。特定口座(証券等の譲渡益の申告・納税手続きが簡素化される口座)に組入れることができるようになったので、他の投信や株式との損益通算が可能になりました。

■株式投資信託の特徴?
株式投資信託とは、株式に投資することができる投資信託のこと。公社債への投資も自由なので、ほとんどの投資信託がこちらに分類されます。株式を1株でも組み入れることができる仕組みとなっていれば、実際に株式を組み入れていなくても株式投資信託に分類されます。そういう意味では、投資先の自由度が高い投資信託と言え、国内株型、外国株型、債券型、バランス型などいくつもの種類が存在します。リスクの高さ(リターンの多さ)も商品によってまちまちです。
株式投資信託の収益分配金は配当所得で、税率は所得税15.315%、住民税5%を合わせた20.315%です。ある特定の個別銘柄に直接投資することはできませんが、投資したい銘柄が組み込まれた投資信託を選んで購入することはできます。

■投資信託と預金を比べると
多くの場合、投資信託は銀行の定期預金よりも高い金利を得ることができます。また、元本割れのリスクが無いわけではありませんが、そのリスクの程度は軽微です。預金が超ローリスク超ローリターンだとするなら、投資信託はローリスクローリターンというところでしょうか。できるだけ、資産は減らしたくないものの、銀行の定期預金程度の金利では満足できないという方にオススメです。
そうは言っても、リスクがないわけではありませんから、その分、ちょっと勉強も必要になってきます。とくに株式投資信託の場合は注意が必要です。商品によりリスクの程度やリスクの種類も異なりますし、リターンも手数料も異なってきますので、しっかり調べることが大切です。

■証券会社が提供する検索機能を活用
では、実際にどんな投資信託商品に投資したらいいのでしょうか。
商品選びの強い味方になってくれるのが、証券会社のサイトやアプリなどで提供されている検索機能です。これは、自分の希望に合ったいくつかの条件を設定していくことで、合致する商品を抽出することができるというもので、ちょっと試してみるとその便利さがよく分かっていただけると思います。
大手証券会社は、こうした機能を自社サイトやアプリに搭載していますが、投資信託商品の品揃えの豊富さでトップクラスのSBI証券は、商品数が多いがゆえに、この検索機能も非常に使いやすく整備されています。「パワーサーチ」という名前で、基準価額・純資産などの「基本情報」のほか、「手数料等費用」「分配金情報」など、様々な項目を一覧で確認することができます。また項目別で検索もできるので、トータルリターンや分配金利回りの高さなどでファンドを探すこともできて便利です。

このような機能を有効に使って、しっかりと吟味した上で取引するようにしましょう。


三井智映子と始める「資産運用入門」は資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子



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