NY原油は下落も、円安で東京原油にチャンス? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
[16/08/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長講演において、イエレン氏が思いもかけずタカ派ととれる発言をしたことや、米金融当局者も早期利上げに対して意欲的な発言をしたことを受けて、米国利上げ観測が高まり、ドル買いが進行していますね。
ドル高はドル建て銘柄のNY原油を圧迫することになることもあり、昨夜のNY原油は、ドル高やNYダウ安に圧迫されて下落しています。
松永さんによると、
『円安は、円建て銘柄である東京原油の換算値を上昇させます。今週末発表の米雇用統計が良好な内容となれば、米国の利上げ観測が更に高まることも考えられます』とのこと。
そのため、
『東京原油は、8月23日に2万9030円まで下落しましたが、その後はじり高基調となっております』とおっしゃっています。
今週末に発表される米雇用統計の結果次第では、利上げ観測の高まりや、さらなるドル高進行も考えられますので、東京原油にも注目しておきたいですね。
またNY原油については、
『NY原油におけるファンドの買い越し枚数は、8月2日時点で26万7192枚まで減少しましたが、その後の3週間で35万3744枚まで約32%も買い越し枚数が急増しました』とのことで、
『増産凍結協議の開催決定を受けてファンドの買い越し枚数が3週連続で大幅増加となりました』とおっしゃっています。
これだけだとNY原油は上昇しそうですが、
『しかし、イラクやイランが増産凍結に対して難色を示しており、増産凍結協議に対して不透明感も出てきた模様。しばらくは、膨らみ過ぎたファンドの買い越しポジションの玉整理が進むと考えるべきかもしれません』とのことでした。
上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研〜北浜の虎と呼ばれた男〜」の8月31日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター 三井智映子
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