1年間で1万ドルを114万ドルにした男【ラリー・ウィリアムズ インタビュー(2)】〜雑誌「トレードステーション入門」より
[16/10/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
1987年のトレードコンテストにて、資産を1年間で114倍に増やし、世界的なカリスマトレーダーとして知られるラリー・ウィリアムズ。
米国トレードステーション証券のユーザーであるラリー氏は、トレーディングツールである「トレードステーション」の愛用者としても知られている。
トレードステーションとは、米国のTradeStation Groupが開発した高機能トレーディングツールで、米国ではその先進性、機能性において数々の最高評価を受けてきた。日本ではマネックス証券がその日本株版を開発。先ごろより提供を開始しており、日本の株式投資にも自動売買・システムトレードの時代を切り開く存在として注目を集めている。
ラリー・ウィリアムズは、いったいどのようにトレードステーションと出会い、使用してきたのだろうか。3回連載の第2回
【ラリー・ウィリアムズ インタビュー(1)】から続く
??トレードステーションで自動売買をすることになったきっかけは何ですか?
ラリー 私がなまけ者だから(笑)。しかし、システムトレードのおかげで、リサーチをしたり学生たちと触れ合う時間ができました。おまけに、私の取引のパフォーマンスを強化してくれたので、さらによりよきトレーダーになるための時間ができました。
??これまでのトレード人生における成功談を聞かせてください。
ラリー ロビンスワールドカップのトレーディングチャンピオンシップで勝ったことなどは、私の人生の大きな業績でしょう。しかし、私の本当に最大の成果は私の教え子が数億ドルものファンドを管理するのを見たり、全世界のトップアナリストとして雇われるのを見たり、そして彼らがチャンピオンシップで取引するのを見るときです。私にとってトレーディングは成功するための一つの方法にしかすぎません。しかし、他人を成功に導くというのは、他人を助けるのと同じくらい素晴らしいことだと思っています。これは、うれしいというより誇らしいことですね。
??逆に取引でミスしたことはありますか?
ラリー 私はいつも間違いを犯していますよ。かつて私がブローカーと呼ばれていた頃、しばしば多く買い過ぎたり、買い足りなかったりしました。この仕事は、本当にミスをどうカバーするかが大事です。失敗を上手にカバーできない人は、いいトレーダーにはなれないでしょう。
トレーダーとしてのキャリアが浅いころ、私はあらゆる取引に突っ込んでいくタイプでした。そして、判断が正しい場合は素晴らしく驚異的な成果を上げましたが、間違った場合は大惨事となりました。そこで私はお金の管理を学んだわけですが、それまでの間に本当にひどいめにあいました。
??最近はどんなトレード手法を選ばれていますか?
ラリー 私ももう75歳なので、これまでのようなトレードはできないかもしれません。株式市場の大規模な反発や乱高下についていけないかもしれないですから。やはり、早い反応ができなくなってきたので、あまりリスクを冒さないようにトレード戦略も少し変わっていくのだろうと思います。
??システムトレーダーとして成功するには何が必要ですか?
ラリー システムトレードで成功するには、利益性の高い戦略があればいいのです。よい戦略があれば大負けすることは少ないでしょう。資金が減少する間、じっと耐えていられるほどに感情的にも資金的にも準備万端であり、さらによい戦略を見つけることができたならシステムトレードで勝つ条件を満たしていると言えます。
【ラリー・ウィリアムズ/インタビュー(3)】に続く
ラリー・ウィリアムズ
世界的に著名なカリスマトレーダー。自身が開発した「ウィリアムズ%R」は、今やトレーダーにとって基本的な指標に。 1987年にリアルマネーコンテスト「ロビンスワールドカップ」にて、1年間で1万ドルを114万ドルにし、114倍という驚異的なリターンを記録(公式記録)し、史上最高の成績を収めた。
※本稿は実業之日本社より刊行されているムック『株式投資自動売買で儲ける システムトレード「トレードステーション入門」』からの抜粋(一部修正)です。記事の全編は、現在発売中の『株式投資自動売買で儲ける システムトレード「トレードステーション入門」』をご覧ください。
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