三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」〜あなたは“お金のデザイン”ができていますか?〜抑えておきたい経済指標(第3回)
[17/02/23]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 経済総合
こんにちは、フィスコリサーチレポーターの三井智映子です。
資産運用の基礎知識を一緒に学んでいきましょうというこの連載、
今回は三つ目の経済指標「PCEコアデフレーター」についてお伝えしたいと思います。
名前が横文字!長い!と思った方!心のシャッターを閉めないでー!
PCEデフレーターは正式にいうと、Personal Consumption Expenditures Deflator.ともっと長いのです。名目個人消費支出(名目PCE)を実質個人消費支出(実質PCE)で割ったもので、簡単にいうと個人消費からみた物価動向を示す指標です。
PCEデフレーターの変動が物価変動となることを把握していただければオーケーです。
PCEデフレーターの変化率がプラスなら物価が上昇している、つまりインフレーション。マイナス変化なら物価も下落、つまりデフレーションとみることができます。また米国消費者物価指数(CPI)より調査範囲が広いこと、個人の支出項目を対象としていることが特徴です。
PCEデフレーターの中でも、個人消費支出関連のインフレを示す指数のうち価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたものを「PCEコアデフレーター」といいます。このPCEコアデフレーターこそが、FRBが物価指標の中で最も!重要視!しており、金融政策の参考となるものといわれていますので覚えてくださいね。
この経済指標は米商務省が個人所得、個人支出と同時に毎月月末に発表しますのでぜひ注目してみてください。
直近のデータを見てみますと、
2017年1月末に発表された2016年12月のPCEコアデフレーターは 前年比で+1.7%、市場予想と同じ数値でした。前月比では横ばいとなっています。想定されていた結果だったといえますが、堅調な物価上昇が示されているということが判断できるでしょう。
投資をするにはやはり、経済指標などもチェックするべきだと思いますので、最初は難しいかもしれませんがぜひ理解をしていただければと思います。すぐには勉強する時間も取りにくいけど、投資はしてみたい!という方は、ゆっくり勉強しつつ、お金のデザイン社の「THEO」に代表されるような、ロボアドバイザーによる投資一任運用サービスを利用してみるのもいいかもしれません。最新のAIを駆使した国際分散投資で、低コストでリスクの分散を実現したサービスなので試してみてはいかがでしょうか。
三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」は、資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。
フィスコリサーチレポーター三井智映子
<KS>