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三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」〜あなたは“お金のデザイン”ができていますか?〜押さえておきたい経済指標(第4回)

注目トピックス 経済総合


こんにちは、フィスコリサーチレポーターの三井智映子です。
資産運用の基礎知識を一緒に学んでいきましょうというこの連載、
今回は4つ目の経済指標「ISM製造業景気指数」についてお伝えしたいと思います。
経済指標は難しいと思われがちですが慣れるとそんなことはありませんし、理解をして見れば投資の重要な手がかりとなります。今回もしっかり学んでまいりましょう!

さて今回はISM製造業景気指数についてです。
ISM…といきなり言われても何?という感じかも知れませんね。ISMは、Institutefor Supply Managementの略、日本語に訳すると供給管理協会ですが、経済の記事では米サプライマネジメント協会と言われたりします。この米サプライマネジメント協会が発表する、製造業においての景気転換の先行指標がISM製造業景気指数です。毎月第1営業日の、夏時間は日本時間午後11時、冬時間だと日本時間午前0時に発表されます。米国の製造業の最重要指標の1つで、主要経済指標の中で最も早く発表される指標と言えます。1931年にはじまった歴史ある景気動向指数です。

ISM製造業景気指数は、製造業約350社の購買担当役員にアンケート調査を実施、集計した結果です。新規受注、生産、雇用、入荷遅延、在庫の各項目の比率20%ずつの5項目について、前月との比較を「良い、変わらない、悪い」の3択で回答してもらいます。それを集計して季節調整を加えたものなのです。現場の人たちのアンケートですので、景気転換の重要先行指標として関心が高い指標です。GDPに先行して景気転換を示すと言われています。副次的なものですが「新規受注」「生産」「雇用」などは注目されているのでチェックしておきましょう。

ISM製造業景気指数の見方ですが、50%を上回ると景気拡大、50%を下回ると景気後退を示唆すると言われています。つまりは50が景気動向の良し悪しを測る分岐点となっているのです。簡単にいうと、51だと景気良くなってきてるなぁ、49だとあんまり良くないなぁと感じている人が多いといった感じです。

米利上げがいつなのか、今のマーケットでは重要な関心事となっていますがFRBはISM製造業景気指数が50を下回っている時に利上げをしたことがないとされており、いつ利上げをするのかを考える際にも参考になる指数と言えるでしょう。

では実際のISM製造業景気指数を見ていきましょう。
ISMが2月1日に発表した1月の米製造業景気指数は、前月から1.5ポイント上昇の56.0となりました。前述した通り製造業景気の拡大、縮小の分岐点である50を5カ月連続で上回っている…ということは「景気が良くなっているなぁ」と感じる人がこの5カ月多くなっているということですね。そして56.0というのは2014年11月以来2年2カ月ぶりの高水準でかなり良い数字です。また、経済指標というと市場予測と比較してどうか、というのも重要ですが、市場予想が55.0程度でしたのでそれも上回ったことになります。個別項目を見てみますと、受注が前月比0.1ポイント高の60.4、生産が2.0ポイント高の61.4、雇用が3.3ポイント高の56.1となっており、いずれも高い水準です。

ちなみに、米国のISM製造業景気指数は、米国株式市場との連動性が高い指標とも言われています。仮に、現在好調な同指数が下落に転じた際は、米国株をはじめ運用方針を見直す必要も出てきます。お金のデザイン社が開発した「THEO(テオ)」は、最先端のロボアドバイザーが自動で運用を行うサービスであり、資産運用方針のリバランス頻度は1ヶ月ごとになっています。値上がりしたグロースを売却してインカムを購入するなど、ポートフォリオを効果的にメンテナンスしてくれるので、このような相場変動のタイミングでも、個人で投資するよりは安全性が高いといえるでしょう。

三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」は、資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコリサーチレポーター三井智映子


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