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個人投資家セミナーQ&A:IPOセカンダリーのエントリータイミングについてご教示ください

注目トピックス 経済総合

フィスコ<3807>の子会社であるフィスコIRは2月21日、個人投資家向けセミナーを開催した。フィスコグループでは今後、個人投資家との双方向的なコミュニケーションをさらに強化することを志向している。その一環として、今回の個人投資家向けセミナーでは、個人投資家からアナリストへの質問を受け付け、追って回答する特典を用意。複数の質問が寄せられたが、今回はそのうち1つを紹介したい。


■個人投資家からの質問:
IPOセカンダリーのエントリータイミングにつき、初値で高値を付けた場合、公募割れした場合、各々上場後の期間、高値からの下落率、テクニカル指標等ご教示ください。

□アナリストからの回答:
初値で高値を付けた場合は、明確に底打ち確認できるチャート形状となり、かつバリュエーション(PER等)面で過熱感が解消されるまでは基本的に推奨致しません。直近IPO銘柄が選好される最も大きな要因は「需給面の重しがないこと」ですが、初値天井の場合は大きなフシを作ってしまうからです。
再評価されるタイミングは直近IPO銘柄に関心が向かいやすい地合いかどうか、また上場後に株価材料が出てくるかどうかにもよるでしょう。株主構成や大株主のロックアップ条項の内容も確認する必要があります。公募割れした場合はいったん引受価格で下げ止まるかどうか注視しますが、ここも割り込むようですと調整が長引くことを想定しています。
ただ、ご質問の趣旨とは異なるかもしれませんが、IPO銘柄のセカンダリー投資(短中期を想定)のセオリーは「好需給の流れに乗る」ことだと思います。もう1つ、好実態ながら需給要因や市場の誤認などから初値が伸び悩む銘柄が時折見られ、こうした場合に初値買いを推奨する場合があります。こちらは上場前に十分リサーチすることで動きを掴むことができるでしょう。
(回答者:フィスコアナリスト 小林大純)



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