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M&Aで起こる「のれんの減損」〜第1回「のれん」とは?〜eワラントジャーナル(馬渕磨理子)

注目トピックス 経済総合
こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。
eワラント証券のコラムで会計の知識がなくても「のれん」が分かる記事を見つけましたのでご紹介いたします。

近年、M&Aのニュースをよく耳にしますので「のれん」の概念について知っておくと、ニュースが読みやすくなると思います。『ロイターの調査によれば、日本企業による2016年のM&A公表案件は過去最高』のようです。また記事では、『日本の将来的な人口減が避けられない情勢では、海外市場に目をつけてのM&Aによる国外進出や、国内の企業同士の合併などによるスリム化は自然な流れ』と日本のM&Aの現状について述べています。

M&Aのニュースの問題点は、『M&Aが発表されたときと減損処理を実施するとき』の『最初と最後』だけがニュースとなる事が多い点です。そこで記事では、『M&Aを行った企業が、減損に至るまでの一般的な流れについて、会計処理を中心にできるだけ会計の知識がなくともわかるように解説』している点が興味深いと言えます。さらに、「のれん」の概念について、図を用いて解説しているので非常に分かりやすいです。

具体例として、『昨年ソフトバンクがイギリスのアームを買収したこと』を挙げています。ソフトバンクグループ<9984>はIOT市場から自動運転市場へ事業領域を拡大し、さらにそれらのデータをAIで分析させる構想を持っており、その中で買収したアームは重要な役割期待されているといえます。そこで、気になるアームを買収した際の会計処理について記事では、『同社の四半期報告書によれば、まだ暫定的な処理ではあるものの、アームの個々の資産合計から借金を引いた金額はおよそ1,500億円。これに対して、ソフトバンクが買い付けに要した金額は総額3.4兆円(!)。買付金額の大部分である3.2兆円が、暫定的なのれんの金額となっています』と伝えています。ソフトバンクが半導体設計のアームを3.2兆円分の「のれん」にしてまで買収した思いが、会計上からも窺えます。

なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の3月27日付のコラム「M&Aで起こる「のれんの減損」〜第1回「のれん」とは?」にまとめられています。

馬渕磨理子の「気になるレポート」は各種レポートを馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合がありますので、ご留意くださいませ。
フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子




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