今週のマーケット展望「様子見の中、下値を拾う動き見られるか」〜マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)
[17/08/21]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 経済総合
こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。北朝鮮による地政学リスクの再燃が市場に大きな影響を与えていますが、今週は米韓軍事演習があることから何か動きがあるかもしれませんね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、8月21日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
広木さんは今週のイベントについて、『週明け21日から相場にとって重要イベントがある。米軍と韓国軍の軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」が始まる。「フリーダムガーディアン」は米韓両軍が毎年3回実施する合同演習の一つで、定例的なものだが、昨年は同演習の3日目に北朝鮮は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射した。否が応でも緊張が高まるが、今回の演習は机上のシミュレーション中心で、「北朝鮮が戦闘を仕掛けてきた場合の対応をコンピューターで分析し、実戦的なシナリオに基づいて両軍の指揮系統を確認する。米軍の原子力空母や原子力潜水艦などは参加しない方向」と日経新聞は伝えている。31日まで続く演習期間中に目立った米朝の対立がなければ、ひとまず緊張緩和ととらえてよいだろう』と伝えています。
また、政策遂行能力が不安視されるトランプ政権については、『バノン首席戦略官・上級顧問を解任したトランプ政権は、ますます混迷度を増しているようにも映るが、これで目先悪材料出尽くしとなる感もある。ケリー首席補佐官やティラーソン国務長官ら残った主要メンバーでホワイトハウスの秩序回復を図る仕切り直しに取り組めるかどうか』と焦点を述べています。
さらに、今週最大のイベントとして、24-26日に開催されるジャクソンホール会議を挙げ、『FRBのイエレン議長やECBのドラギ総裁の講演が注目される。 特に3年ぶりとなるドラギ総裁の講演でECBの出口政策についての示唆があるのではと市場の期待が高まっていたが、ロイターが「ドラギ総裁は、ジャクソンホールの年次シンポジウムでの講演で、金融政策に関する新たなメッセージは打ち出さない」と報じている(8/16)。関係筋からの情報と伝えているが、「関係筋」は普通そう語るだろう。何が出るか蓋をあけるまでわからない。そして、重要なのはニュースではなく市場の反応である』との見解を述べています。
最後に、先々週から大きく値を落としている日経平均について、『日経平均はテクニカル的に見ても、バリュエーション面でも割安なゾーンに入っている。重要イベントを控えて様子見の投資家が多いと思われるが、下値を拾う動きが出てもおかしくはない』と言及しています。
飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコリサーチアナリスト飯村真由
<DM>
広木さんは今週のイベントについて、『週明け21日から相場にとって重要イベントがある。米軍と韓国軍の軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」が始まる。「フリーダムガーディアン」は米韓両軍が毎年3回実施する合同演習の一つで、定例的なものだが、昨年は同演習の3日目に北朝鮮は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射した。否が応でも緊張が高まるが、今回の演習は机上のシミュレーション中心で、「北朝鮮が戦闘を仕掛けてきた場合の対応をコンピューターで分析し、実戦的なシナリオに基づいて両軍の指揮系統を確認する。米軍の原子力空母や原子力潜水艦などは参加しない方向」と日経新聞は伝えている。31日まで続く演習期間中に目立った米朝の対立がなければ、ひとまず緊張緩和ととらえてよいだろう』と伝えています。
また、政策遂行能力が不安視されるトランプ政権については、『バノン首席戦略官・上級顧問を解任したトランプ政権は、ますます混迷度を増しているようにも映るが、これで目先悪材料出尽くしとなる感もある。ケリー首席補佐官やティラーソン国務長官ら残った主要メンバーでホワイトハウスの秩序回復を図る仕切り直しに取り組めるかどうか』と焦点を述べています。
さらに、今週最大のイベントとして、24-26日に開催されるジャクソンホール会議を挙げ、『FRBのイエレン議長やECBのドラギ総裁の講演が注目される。 特に3年ぶりとなるドラギ総裁の講演でECBの出口政策についての示唆があるのではと市場の期待が高まっていたが、ロイターが「ドラギ総裁は、ジャクソンホールの年次シンポジウムでの講演で、金融政策に関する新たなメッセージは打ち出さない」と報じている(8/16)。関係筋からの情報と伝えているが、「関係筋」は普通そう語るだろう。何が出るか蓋をあけるまでわからない。そして、重要なのはニュースではなく市場の反応である』との見解を述べています。
最後に、先々週から大きく値を落としている日経平均について、『日経平均はテクニカル的に見ても、バリュエーション面でも割安なゾーンに入っている。重要イベントを控えて様子見の投資家が多いと思われるが、下値を拾う動きが出てもおかしくはない』と言及しています。
飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコリサーチアナリスト飯村真由
<DM>