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ニュージーランド当局、中国スパイ疑惑で国会議員を捜査

注目トピックス 経済総合
 ニュージーランドの国会議員で中国出身の楊健氏(国民党、英語名JianYang)に、中国当局のスパイであるとの疑いが浮上し、保安情報局(NZSIS)が捜査している。現地紙によると、楊氏は中国で10年以上、諜報活動の訓練を受けていたという。

 英紙・フィナンシャルタイムズとニュージーランドメディア「ニュースルーム」が行った共同調査よると、現在55歳の楊氏は、32歳まで中国に在住していた。スパイ育成を行う人民解放軍空軍工程大学を卒業後、同校で英語講師として十数年勤務した経歴を持つ。

 楊氏は1994年にオーストラリア国立大学へ留学。1999年にニュージーランドのオークランド大学で国際関係の講師となった。

 2011年、国民党の議員に当選した楊氏は、オークランド市中国系住民コミュニティから党の政治資金を調達するキーパーソンとなった。14年10月〜16年3月まで、楊氏は、ニュージーランド国会の外交防衛および貿易特別委員会の委員となり、外交問題で活発に動いた。

 両メディアは、楊氏がニュージーランドに渡った後、人民解放軍との繋がりを隠していたとした。さらに、中国の情報機関とこれほど強いつながりのある現職議員は、他の欧米諸国にはいないと指摘した。

 ニュージーランドは「ファイブ・アイズ」と呼ばれる米国・英国・豪州・NZ・カナダの5カ国の諜報機関協定に加盟している。フィナンシャルタイムズは、楊氏が6年間も与党の国会議員として務めていたことについて、「欧米諸国は、影響力を強めている中国当局のスパイ活動に対して、備えがあるかどうか疑問視されている」と指摘した。

 報道によると、楊氏がオークランドで行われた記者会見で中国でスパイ育成に関わっていたことを認めたが、自分はスパイではないと疑惑を否定した。

 ニュージーランドでは9月23日に総選挙が実施される。現在、与党国民党の支持率が優勢を保っており、楊氏が国会議員3期目に当選する見通しだと伝えられている。

(翻訳編集・張哲)

【ニュース提供・大紀元】




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