米カルパースが株式の投資配分比率を決定!その中身とは?〜eワラントジャーナル(馬渕磨理子)
[17/12/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。
eワラント証券のコラムで「米カルパースが株式の投資配分比率」について興味深い記事を見つけましたのでご紹介いたします。
カルパースとは、米国のカリフォルニア州職員退職年金基金のことで、マーケットにおいて全米最大を誇る巨額な資金と積極的な運用姿勢で世界的に有名な機関投資家です。日本でも相当数の上場企業に投資し、議決権行使を通じて投資先の変革を求める「モノ言う株主」としても知られています。また、運用金額が桁違いに大きいことから、その資金が次にどこへ投資されるのか、世界中の金融関係者や投資家が常に注目しています。そのカルパースが18日に投資分配比率を決定しました。
同コラムによると運用の基本となる投資配分比率として、『株式50%、債券28%など』を決定したようです。従前の報道では、現状の運用資産の約50%を占める株式を34%まで縮小する案も検討されていると報じられていましたが、結果を見ると『株式への投資配分比率は現状と大きく変わらないもの』となっていたようです。
カルパースの投資配分比率が注目されるのは『資金規模もさることながら、投資配分比率は他の機関投資家の参考』とされることが多いためだと同コラムでは述べています。『例えばカルパースが株式投資比率を上げるという決定をすれば株式市場にとっては好材料ですし、逆に株式投資比率を下げるという決定をすれば株式市場にとっては悪材料となります。それほど影響力の大きな投資家と言える』ようです。
一方で、カルパースよりも注目すべきは『日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)』だとも述べています。『カルパースの直近の運用資産は約3,500億ドル(1ドル=112円換算で39.2兆円)ですが、GPIFの運用資産は9月末で156兆円を超えています。市場への影響はGPIFの投資配分比率の変更の方が大きい』ためだと同コラムでは分析しています。
同コラムでは、今回決定されたカルパースの【世界株式、債券、不動産などのリアルアセット、プライベート・エクイティ、流動性資産】がそれぞれ何%か資配分比率を公開しています。また、GPIFの【国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、短期資産】の基本配分比率についても同コラム内で公開しています。機関投資家のポートフォリオは我々にとって非常に参考になる側面があります。
なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の12月21日付のコラム「米カルパースが株式の投資配分比率を決定!その中身とは?」にまとめられています。
馬渕磨理子の「気になるレポート」は各種レポートを馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合がありますので、ご留意くださいませ。
フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子
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eワラント証券のコラムで「米カルパースが株式の投資配分比率」について興味深い記事を見つけましたのでご紹介いたします。
カルパースとは、米国のカリフォルニア州職員退職年金基金のことで、マーケットにおいて全米最大を誇る巨額な資金と積極的な運用姿勢で世界的に有名な機関投資家です。日本でも相当数の上場企業に投資し、議決権行使を通じて投資先の変革を求める「モノ言う株主」としても知られています。また、運用金額が桁違いに大きいことから、その資金が次にどこへ投資されるのか、世界中の金融関係者や投資家が常に注目しています。そのカルパースが18日に投資分配比率を決定しました。
同コラムによると運用の基本となる投資配分比率として、『株式50%、債券28%など』を決定したようです。従前の報道では、現状の運用資産の約50%を占める株式を34%まで縮小する案も検討されていると報じられていましたが、結果を見ると『株式への投資配分比率は現状と大きく変わらないもの』となっていたようです。
カルパースの投資配分比率が注目されるのは『資金規模もさることながら、投資配分比率は他の機関投資家の参考』とされることが多いためだと同コラムでは述べています。『例えばカルパースが株式投資比率を上げるという決定をすれば株式市場にとっては好材料ですし、逆に株式投資比率を下げるという決定をすれば株式市場にとっては悪材料となります。それほど影響力の大きな投資家と言える』ようです。
一方で、カルパースよりも注目すべきは『日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)』だとも述べています。『カルパースの直近の運用資産は約3,500億ドル(1ドル=112円換算で39.2兆円)ですが、GPIFの運用資産は9月末で156兆円を超えています。市場への影響はGPIFの投資配分比率の変更の方が大きい』ためだと同コラムでは分析しています。
同コラムでは、今回決定されたカルパースの【世界株式、債券、不動産などのリアルアセット、プライベート・エクイティ、流動性資産】がそれぞれ何%か資配分比率を公開しています。また、GPIFの【国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、短期資産】の基本配分比率についても同コラム内で公開しています。機関投資家のポートフォリオは我々にとって非常に参考になる側面があります。
なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の12月21日付のコラム「米カルパースが株式の投資配分比率を決定!その中身とは?」にまとめられています。
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フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子
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