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コラム【アナリスト夜話】:北米の物価高に見るドル円の『適正水準』は?(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)

注目トピックス 経済総合
先週、北米に行く機会がありました。カナダではマイナス16度、ワシントンではたまたま20度のポカポカ陽気で、5日間で実に36度の寒暖差でした。

しかしそれ以上のサプライズは為替レートの変動でした。北米到着時に円に換算すると520円くらいだったスターバックスラテのグランデ・サイズは、最終日には506円に値下がりしました。

それでも日本の410円に比べるとそれでもまだかなり高い、つまり、円はまだ安過ぎ、ドルは高すぎるように見えます。マックバーガーや日用品、服飾品等でも比較してみましたが、現在のドル円の購買力平価は90〜100円程度と思われます。

背景はインフレ率の差です。スタバのラテの価格を2016年の夏頃と比較すると、4.52ドルから4.78ドルに、6%も上昇しています。それでも人気は変わらず、朝から店には人が溢れていました。一方、その間日本での価格は据え置かれています。

日本は地理的に離れているので、購買力平価は正確には働かないかもしれません。しかし、このような物価からの違和感があるから、今回のように、日銀の幹部人事からの金融政策正常化の連想だけで簡単に円高に振れるのかもしれません。しかも、米国は、トランプ減税や予算教書にみられるように、財政規律が緩みつつあり、この面からはドル安が懸念されるでしょう。

このような微妙な為替相場を考えると、日本が緩和的な金融政策を変更するのは、当面、まず無理ではないでしょうか。しばらくは日銀関係の報道に注目したいところです。

マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那
(出所:2/19配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)




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