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NYの視点:7月FOMCでの50bp確率低下、ECB後

注目トピックス 経済総合
欧州中央銀行(ECB)は25日に開催した定例理事会で大半の予想通り、政策金利据え置きを決定した。同時にフォワードガイダンスを「必要であれば少なくとも2020年上半期まで現行の政策金利を維持」から「少なくとも2020年上半期まで現行の金利または、それ以下の水準で維持する」に修正。また、「金利階層化を含む選択肢の検討を指示」、潜在的な新たな資産購入の選択肢を検討すると加えた。このため、9月会合での追加緩和期待が強まり、ドイツやフランスの10年債利回りは一時過去最低を更新。

ただ、低調なドイツやフランスの7月製造業PMIの落ち込みで一部では今回の会合でサプライズ利下げ期待も浮上していたがドラギ総裁が今回の会合で利下げを協議しなかったことを明らかにした。このため失望感も強まった。ドラギ総裁はまた、経済指標が弱く、第2、第3四半期の経済が悪化する可能性を警告。下半期の景気回復はもはや可能性は少ないと悲観的な見解を示したと同時に、労働市場が強く、雇用や賃金の強さが消費を支えリセッションの可能性は依然低いとの見通しを示した。また、行動の前に新たな見通しを見る必要があるとし、「ECBは依然、辛抱強い」と確認。

低調な経済指標や景気見通しにもかかわらず、欧州中央銀行(ECB)は域内経済が危機的な状況と判断していないことが明らかになった。米国経済の成長は欧州を上回る。ECBの判断を受けて、米金利先物市場で7月FOMCでの50ベーシスポイントの利下げ確率は欧州中央銀行(ECB)が開催される前の25%前後から18%まで低下。大幅な利下げ観測の後退にドルも堅調に推移している。



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