NY原油は強弱材料拮抗だが、テクニカル的に好転する可能性大 サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
[20/08/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY原油についてのレポートを紹介します。
陳さんはまず、直近のNY原油をめぐる動きについて『二つの熱帯暴風雨による米石油生産への影響に注目が集まっている』として、『今週初め、「マルコ」「ローラ」と名付けられた熱帯暴風雨が米メキシコ湾沿岸を直撃するとの警戒感から、エネルギー企業は同地域に保有する沖合の原油生産施設の57.6%(日量107万バレル相当)が一時閉鎖された。洪水が発生し、テキサス州やルイジアナ州の製油所の稼働率が大きく低下するのではないかとの懸念が広がった』と伝えています。
『米メキシコ湾で操業するエネルギー各社は、大型ハリケーン「ローラ」の上陸に備えて原油生産を削減、テキサス、ルイジアナ各州の製油所では稼働を停止している』とのことで、『2005年のハリケーン「カトリーナ」に匹敵する規模になる可能性もあり、当時と同程度に警戒を強めた』と述べています。また、気象予報機関は、『ローラは勢力を強め、風速毎時115マイル(185キロ)程度の大型ハリケーンに発達すると予測。テキサス州とルイジアナ州は数十万人に避難を呼びかけている』ようです。
続けて、『米エネルギー情報局(EIA)は、ローラは25日未明に、国内石油精製施設の45%超と石油生産の17%が集中する地域に上陸するとの見方を示している。またメキシコ湾沿岸の8カ所の製油施設が稼働を停止。合計で日量278万バレル近く(国内の14.6%に相当)が削減される』と解説。
『ハリケーン「ローラ」は勢力を「カテゴリー4」に強め、26日夜にメキシコ湾岸北西地域に到達する見通し。9石油施設が操業を停止。その処理能力は米国内全体の15%を占める日量290万バレル近くに上る』と、危機感を指摘しています。また、『石油会社はメキシコ湾沖合施設310カ所から作業員を避難させ、原油生産は日量156万バレル減少し、これはメキシコ湾での生産量の84%に相当する』とのことです。
NY原油は『ハリケーン情報と合わせて供給過剰懸念が後退し買いが先行していたが、新型コロナウイルスの感染再拡大で世界的な景気回復が鈍化しエネルギー需要が減退するとの警戒感から、その後は上値を削った』と伝えています。陳さんは『供給不安が相場を支える半面、エネルギー需要の先細り観測が重石となりNY原油は小幅レンジ内にとどまっている』と分析しています。
『NY原油の年初来高値の60.75ドル(1月8日)と年初来安値の37.5ドル(4月22日)にフィボナッチ比率を当てはめると、0.38倍戻し=37.5ドル、0.5倍(半値)戻し=42.0ドル、0.62倍戻し=46.5ドル』と分析し、『現状の42〜43ドルは、ほぼ半値戻しに位置しており、テクニカルで想定されるレンジに収まっている。当面の間は。37.5〜46.5ドルのレンジで推移すると予想する』と考察しています。
ただ、『200日移動平均線=43.25ドルに接近しておりハリケーンによる被害が出た場合、これをブレイクする可能性がある。45ドルの節目を越えればレンジの上限46.5ドルまで上昇する可能性がある』と指摘。そして『ここを上抜ければ心理的にも注目される50ドルがターゲットになってくるだろう』と示唆しています。
参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月27日付「【NY原油は強弱材料拮抗だが、テクニカル的に好転する可能性大】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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陳さんはまず、直近のNY原油をめぐる動きについて『二つの熱帯暴風雨による米石油生産への影響に注目が集まっている』として、『今週初め、「マルコ」「ローラ」と名付けられた熱帯暴風雨が米メキシコ湾沿岸を直撃するとの警戒感から、エネルギー企業は同地域に保有する沖合の原油生産施設の57.6%(日量107万バレル相当)が一時閉鎖された。洪水が発生し、テキサス州やルイジアナ州の製油所の稼働率が大きく低下するのではないかとの懸念が広がった』と伝えています。
『米メキシコ湾で操業するエネルギー各社は、大型ハリケーン「ローラ」の上陸に備えて原油生産を削減、テキサス、ルイジアナ各州の製油所では稼働を停止している』とのことで、『2005年のハリケーン「カトリーナ」に匹敵する規模になる可能性もあり、当時と同程度に警戒を強めた』と述べています。また、気象予報機関は、『ローラは勢力を強め、風速毎時115マイル(185キロ)程度の大型ハリケーンに発達すると予測。テキサス州とルイジアナ州は数十万人に避難を呼びかけている』ようです。
続けて、『米エネルギー情報局(EIA)は、ローラは25日未明に、国内石油精製施設の45%超と石油生産の17%が集中する地域に上陸するとの見方を示している。またメキシコ湾沿岸の8カ所の製油施設が稼働を停止。合計で日量278万バレル近く(国内の14.6%に相当)が削減される』と解説。
『ハリケーン「ローラ」は勢力を「カテゴリー4」に強め、26日夜にメキシコ湾岸北西地域に到達する見通し。9石油施設が操業を停止。その処理能力は米国内全体の15%を占める日量290万バレル近くに上る』と、危機感を指摘しています。また、『石油会社はメキシコ湾沖合施設310カ所から作業員を避難させ、原油生産は日量156万バレル減少し、これはメキシコ湾での生産量の84%に相当する』とのことです。
NY原油は『ハリケーン情報と合わせて供給過剰懸念が後退し買いが先行していたが、新型コロナウイルスの感染再拡大で世界的な景気回復が鈍化しエネルギー需要が減退するとの警戒感から、その後は上値を削った』と伝えています。陳さんは『供給不安が相場を支える半面、エネルギー需要の先細り観測が重石となりNY原油は小幅レンジ内にとどまっている』と分析しています。
『NY原油の年初来高値の60.75ドル(1月8日)と年初来安値の37.5ドル(4月22日)にフィボナッチ比率を当てはめると、0.38倍戻し=37.5ドル、0.5倍(半値)戻し=42.0ドル、0.62倍戻し=46.5ドル』と分析し、『現状の42〜43ドルは、ほぼ半値戻しに位置しており、テクニカルで想定されるレンジに収まっている。当面の間は。37.5〜46.5ドルのレンジで推移すると予想する』と考察しています。
ただ、『200日移動平均線=43.25ドルに接近しておりハリケーンによる被害が出た場合、これをブレイクする可能性がある。45ドルの節目を越えればレンジの上限46.5ドルまで上昇する可能性がある』と指摘。そして『ここを上抜ければ心理的にも注目される50ドルがターゲットになってくるだろう』と示唆しています。
参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月27日付「【NY原油は強弱材料拮抗だが、テクニカル的に好転する可能性大】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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