NYの視点:米国経済のV字型回復期待が再燃
[20/11/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
世界中の製薬会社が開発中の新型コロナワクチンの最終治験でかなりの有効な結果が出ている。少なくとも来年の上半期には、大量のワクチン供給が可能になることが現実味を帯びてきた。今まで、悲観的だった国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は来年4月までに、経済が一段と正常化するだろうと楽観的な姿勢に転じた。市場関係者も米国経済のV字型回復への期待を再燃させている。
1)ワクチンが実用化した場合、全国的で大規模な経済封鎖が避けられる見通しが強まる。加えて、2)来年1月に新政権が発足すれば自ずと追加経済対策もまとまる。また、3)中国やアジアはすでに回復の勢いを増していることが見通し改善の要因となった。
一方で、短期的には一段とコロナ感染が広がる可能性も除外できない。連邦準備制度理事会(FRB)はワクチンの開発前進は歓迎だが、不透明性が完全に払しょくされたわけではなく、経済に反映するには時間がかかると慎重で、景気回復までの橋渡しとして当面、大規模緩和を維持する方針を示していることも速やかな回復を後押ししそうだ。
モルガン・スタンレーは10年債利回りが来年末に1.45%まで上昇すると見ている。ドルの下落予想が目立つが、見通しの改善でドルは堅調な推移を予想する。
<FA>
1)ワクチンが実用化した場合、全国的で大規模な経済封鎖が避けられる見通しが強まる。加えて、2)来年1月に新政権が発足すれば自ずと追加経済対策もまとまる。また、3)中国やアジアはすでに回復の勢いを増していることが見通し改善の要因となった。
一方で、短期的には一段とコロナ感染が広がる可能性も除外できない。連邦準備制度理事会(FRB)はワクチンの開発前進は歓迎だが、不透明性が完全に払しょくされたわけではなく、経済に反映するには時間がかかると慎重で、景気回復までの橋渡しとして当面、大規模緩和を維持する方針を示していることも速やかな回復を後押ししそうだ。
モルガン・スタンレーは10年債利回りが来年末に1.45%まで上昇すると見ている。ドルの下落予想が目立つが、見通しの改善でドルは堅調な推移を予想する。
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