南アランド円は堅調に推移か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
[20/11/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、南アランド円についてのレポートを紹介します。
陳さんはまず、南アランド円の動向について、『堅調に推移しそうだ』と予想しています。
先週は、『米大統領選で民主党のバイデン候補が勝利となったことや米ファイザー社のコロナワクチン開発の報を受けて週明けからランドが買われ、南アランド円は2019年3月以来の6.9円台まで上昇した』とのこと。
しかし、『このワクチン候補に関しては専門家から効果の面に関して疑問の声が出たり、南アフリカへの輸送が困難であることが判明すると、南アランドは上値を削る展開となった』と説明しています。
今週については、『19日に南アフリカ中銀の会合が開かれ、政策金利の決定がある。市場予想は現行の据え置き3.5%。ただ、先月発表された南アフリカ消費者物価指数(インフレ率)が3%だったため、金利とインフレ率の差が0.5%あることから、0.25%の利下げも一部では予想されている』と伝えています。
もし、利下げとなった場合は、『南アランドを押し下げることになりそうだ』と考察しており、また、『20日には格付け会社であるムーディーズとS&Pの南アフリカの格付けが発表される予定。現状、ジャンク級に位置付けされているが、現状維持が予想される』と述べています。
続けて、南アフリカ第3四半期失業率について、『33.4%、前回23.3%と前回より大幅に悪化した。コロナの影響が完全に払拭された場合、実際の失業率は40%ぐらいあると推定されている。失業問題も含め、これ以上の経済打撃を防ぐために、観光・接客部門を後押し、海外の往来を完全解禁するという』と伝えています。
また、『ラマポーザ大統領は11日、観光・接客部門を後押しする措置の一環として、すべての国との往来を解禁すると発表した』と言及。
『大統領は国民向けのテレビ演説で、酒類の販売時間も通常に戻すと表明した。これまでは、アルコール関連事故による医療への負担を軽減するため、週末の酒類販売が規制されていた』として、『大統領は、「必要な保健衛生上の手続きと陰性証明書の提示を条件に、すべての国から渡航者を受け入れる。迅速な検査と厳格な監視により、海外から持ち込まれる感染の拡大を抑制する」と述べた。また、「これらの措置が観光・接客部門を大いに後押しすると期待している」とした』と説明しています。
そして、『10月の中国鉱工業生産は前年同月比6.9%増加と、7カ月連続で増え、コロナ危機後の同国経済の急速な回復を示したことは、中国と貿易関係の深い南アフリカ経済にはプラス要因となりそうだ』と分析。
加えて、『欧米の有力投資銀行や資産運用会社の間で、新興国市場資産に対する強気姿勢が高まっているという』と言及し、この背景について『米大統領選でバイデン氏の勝利が確定したこと、米製薬大手ファイザーの発表により有望な新型コロナウイルス感染症ワクチンが登場したこと』を挙げています。
バイデン氏については、『多国間の枠組みを重視するため米国の対外政策での不確実性が後退している。新興国は総じて天然資源の輸出や低賃金の労働力、観光業などで経済が成り立っている』としつつも、『世界的な貿易と旅行が回復すれば追い風になる』と示唆しています。
南アランド円の今週のレンジについては、『6.50円〜7.00円』と予想しています。
参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月17日付「【南アランド円、今週の予想(11月16日)】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
<HH>
陳さんはまず、南アランド円の動向について、『堅調に推移しそうだ』と予想しています。
先週は、『米大統領選で民主党のバイデン候補が勝利となったことや米ファイザー社のコロナワクチン開発の報を受けて週明けからランドが買われ、南アランド円は2019年3月以来の6.9円台まで上昇した』とのこと。
しかし、『このワクチン候補に関しては専門家から効果の面に関して疑問の声が出たり、南アフリカへの輸送が困難であることが判明すると、南アランドは上値を削る展開となった』と説明しています。
今週については、『19日に南アフリカ中銀の会合が開かれ、政策金利の決定がある。市場予想は現行の据え置き3.5%。ただ、先月発表された南アフリカ消費者物価指数(インフレ率)が3%だったため、金利とインフレ率の差が0.5%あることから、0.25%の利下げも一部では予想されている』と伝えています。
もし、利下げとなった場合は、『南アランドを押し下げることになりそうだ』と考察しており、また、『20日には格付け会社であるムーディーズとS&Pの南アフリカの格付けが発表される予定。現状、ジャンク級に位置付けされているが、現状維持が予想される』と述べています。
続けて、南アフリカ第3四半期失業率について、『33.4%、前回23.3%と前回より大幅に悪化した。コロナの影響が完全に払拭された場合、実際の失業率は40%ぐらいあると推定されている。失業問題も含め、これ以上の経済打撃を防ぐために、観光・接客部門を後押し、海外の往来を完全解禁するという』と伝えています。
また、『ラマポーザ大統領は11日、観光・接客部門を後押しする措置の一環として、すべての国との往来を解禁すると発表した』と言及。
『大統領は国民向けのテレビ演説で、酒類の販売時間も通常に戻すと表明した。これまでは、アルコール関連事故による医療への負担を軽減するため、週末の酒類販売が規制されていた』として、『大統領は、「必要な保健衛生上の手続きと陰性証明書の提示を条件に、すべての国から渡航者を受け入れる。迅速な検査と厳格な監視により、海外から持ち込まれる感染の拡大を抑制する」と述べた。また、「これらの措置が観光・接客部門を大いに後押しすると期待している」とした』と説明しています。
そして、『10月の中国鉱工業生産は前年同月比6.9%増加と、7カ月連続で増え、コロナ危機後の同国経済の急速な回復を示したことは、中国と貿易関係の深い南アフリカ経済にはプラス要因となりそうだ』と分析。
加えて、『欧米の有力投資銀行や資産運用会社の間で、新興国市場資産に対する強気姿勢が高まっているという』と言及し、この背景について『米大統領選でバイデン氏の勝利が確定したこと、米製薬大手ファイザーの発表により有望な新型コロナウイルス感染症ワクチンが登場したこと』を挙げています。
バイデン氏については、『多国間の枠組みを重視するため米国の対外政策での不確実性が後退している。新興国は総じて天然資源の輸出や低賃金の労働力、観光業などで経済が成り立っている』としつつも、『世界的な貿易と旅行が回復すれば追い風になる』と示唆しています。
南アランド円の今週のレンジについては、『6.50円〜7.00円』と予想しています。
参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月17日付「【南アランド円、今週の予想(11月16日)】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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