NYの視点:ドル、9月来の安値圏での攻防
[20/11/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
全米でも新型コロナウイルスの再拡大で各州規制強化に動いているため、景気見通しが悪化しつつある。米国の最新小売売上高、ミシガン大消費者信頼感指数は予想外に悪化したほか週次新規失業保険申請者も再び増加するなど回復の停滞を示唆する結果も目立つ。JPモルガン銀は2021年第1四半期米国経済国内総生産(GDP)がマイナス成長に陥ると予想している。
ただ、製造業は引き続き順調な回復を続けている。10月シカゴ連銀全米活動指数は0.83と、9月0.32から上昇。また民間マークイットが発表した11月製造業PMI速報値は56.7と、10月53.4から低下予想に反して上昇し、2014年9月来で最高を記録。4月に過去最低を記録して以降、7カ月連続で回復した。輸出需要も急増した。ただ、コスト削減で、雇用の創出は鈍化。11月サービス業PMI速報値は57.7と、10月56.9から低下予想に反して上昇し2015年3月来で最高となった。製造業と相反し、雇用の増加を指摘している。サービスセクターでの雇用の伸びは2009年10月来で最高で、製造業での雇用減少を相殺した可能性がある。また、新型コロナワクチン開発期待や大統領選挙の不透明感の払しょくで、企業の見通しも強まっており、2014年5月来で最も楽観的となっている。11月総合PMI速報値は57.9と、10月56.3から上昇し2015年3月来で最高となった。
ドル指数は9月初旬に付けた安値圏で推移している。この水準を割り込むと売りに拍車がかかる可能性もあるが、当面攻防が予想される。
<CS>
ただ、製造業は引き続き順調な回復を続けている。10月シカゴ連銀全米活動指数は0.83と、9月0.32から上昇。また民間マークイットが発表した11月製造業PMI速報値は56.7と、10月53.4から低下予想に反して上昇し、2014年9月来で最高を記録。4月に過去最低を記録して以降、7カ月連続で回復した。輸出需要も急増した。ただ、コスト削減で、雇用の創出は鈍化。11月サービス業PMI速報値は57.7と、10月56.9から低下予想に反して上昇し2015年3月来で最高となった。製造業と相反し、雇用の増加を指摘している。サービスセクターでの雇用の伸びは2009年10月来で最高で、製造業での雇用減少を相殺した可能性がある。また、新型コロナワクチン開発期待や大統領選挙の不透明感の払しょくで、企業の見通しも強まっており、2014年5月来で最も楽観的となっている。11月総合PMI速報値は57.9と、10月56.3から上昇し2015年3月来で最高となった。
ドル指数は9月初旬に付けた安値圏で推移している。この水準を割り込むと売りに拍車がかかる可能性もあるが、当面攻防が予想される。
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