NYの視点:9月時点で米利上げ停止の可能性?
[22/05/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
市場関係者の間では、米国経済の大幅な減速を受けて連邦準備制度理事会(FRB)は9月以降に利上げを一時停止する可能性があるとの思惑が浮上している。5月、6月、7月の3会合で合計1.5ポイントの追加利上げが実施される可能性は極めて高いと予想されているが、9月以降については見方が分かれているようだ。CMEのFedWatchによると、5月26日時点で9月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が2.00-2.25%以上となる確率は97%程度。また、12月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が2.50-2.750%以上となる確率は93%程度となっている。金融市場では9月も追加利上げが実施される可能性は高いと予想しているが、予想される利上げ幅は0.5ポイントではなく、0.25ポイントに傾いているようだ。
ある市場参加者は「FRBが中立と見なす金利水準は(下方向に)変わりつつある」と指摘し、「FFレートの誘導目標水準が1.75%-2.00%に達した時点でFRBは経済状況を点検し、追加利上げが必要かどうかを検討するのではないか?」と予想している。
米債のイールドカーブ(利回り曲線)の平坦化は一服しているが、一部の市場参加者は「6月に0.5ポイントの追加利上げが実施された時点で2年債と10年債の利回り格差はなくなる可能性がある」と予想している。現時点で2年債と10年債の利回り格差は26.5bp近辺だが、インフレが4-6月期にピークをつけると仮定した場合、50bpの追加利上げによって利回り格差はほぼ解消されるとの声が聞かれているが、果たして?
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ある市場参加者は「FRBが中立と見なす金利水準は(下方向に)変わりつつある」と指摘し、「FFレートの誘導目標水準が1.75%-2.00%に達した時点でFRBは経済状況を点検し、追加利上げが必要かどうかを検討するのではないか?」と予想している。
米債のイールドカーブ(利回り曲線)の平坦化は一服しているが、一部の市場参加者は「6月に0.5ポイントの追加利上げが実施された時点で2年債と10年債の利回り格差はなくなる可能性がある」と予想している。現時点で2年債と10年債の利回り格差は26.5bp近辺だが、インフレが4-6月期にピークをつけると仮定した場合、50bpの追加利上げによって利回り格差はほぼ解消されるとの声が聞かれているが、果たして?
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