NYの視点:米5月FOMCで利上げ見送りの思惑強まる、金融不安や債務不履行を警戒
[23/04/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
*07:36JST NYの視点:米5月FOMCで利上げ見送りの思惑強まる、金融不安や債務不履行を警戒
米国3月の経済指標は比較的堅調だったが、4月の経済指標は消費者信頼感指数をはじめ地区連銀製造業・非製造業など、景気の落ち込みを示している。加えて、地銀ファーストリパブリックが発表した1-3月期決算で、預金水準が前四半期に比べほぼ半減したことが明らかになり、同行の存続リスクが広がった。現状で、当局は介入する意向がないとの関係筋の話などから、金融システム不安が一段と強まった。金融混乱は景気へのさらなる打撃となる可能性もある。
加えて、昨年の株式相場が冴えず資産売却益が減少、本年の歳入額が少なくなるためイエレン財務長官は連邦債務が早くて6月初旬にも上限に達すると言及。議会、政府の交渉が暗礁に乗り上げ上限引き上げの様相が見られず、米国政府機関閉鎖のリスクも高まりつつある。
4月の景気鈍化の兆候、金融不安、債務不履行がリスクとなり、短期金融市場では米連邦準備制度理事会(FRB)5月2日、3日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ停止確率が32%まで上昇した。
<CS>
米国3月の経済指標は比較的堅調だったが、4月の経済指標は消費者信頼感指数をはじめ地区連銀製造業・非製造業など、景気の落ち込みを示している。加えて、地銀ファーストリパブリックが発表した1-3月期決算で、預金水準が前四半期に比べほぼ半減したことが明らかになり、同行の存続リスクが広がった。現状で、当局は介入する意向がないとの関係筋の話などから、金融システム不安が一段と強まった。金融混乱は景気へのさらなる打撃となる可能性もある。
加えて、昨年の株式相場が冴えず資産売却益が減少、本年の歳入額が少なくなるためイエレン財務長官は連邦債務が早くて6月初旬にも上限に達すると言及。議会、政府の交渉が暗礁に乗り上げ上限引き上げの様相が見られず、米国政府機関閉鎖のリスクも高まりつつある。
4月の景気鈍化の兆候、金融不安、債務不履行がリスクとなり、短期金融市場では米連邦準備制度理事会(FRB)5月2日、3日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ停止確率が32%まで上昇した。
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