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NYの視点:米ソフトランディング期待、労働市場動向が鍵

注目トピックス 経済総合
*07:38JST NYの視点:米ソフトランディング期待、労働市場動向が鍵
米国ではソフトランディング期待が強まりつつある。景気は減速するが、景気後退は回避可能との見方が強まった。アトランタ連銀の7−9月期国内総生産(GDP)の成長予測は1.99%。今年、1−3月期の+1.4%、4−6月期+2.8%に続き2%前後の成長が現状で維持されるとの見通し。

アトランタ連銀7−9月期GDP予想:内訳
PCE(個人消費支出):+2.03%
政府:+0.36%
知的財産製品:+0.32%
非居住住宅:+0.1%
純輸出:+0.04%
居住:−0.49%
在庫:−0.3%
非居住構造:−0.07%

CNBCが実施した市場関係者を対象にした調査で2022年時点のリセッション確率は55%、昨年2023年は、48%、2024年は34%まで低下した。

■CNBC調査
リセッション確率:55%(2022)、48%(2023)、34%(2024)
CPI:8.5%、3.7%、2.9%

8月ダラス連銀製造業活動指数は28カ月連続のマイナスとなったが、縮小ペースは改善した。生産、出荷はプラス域に上昇。一方、重要項目の新規受注は上昇も依然マイナス域にあるほか、歴史的平均を大幅下回る。雇用は7.1から―0.7へマイナスに落ち込んだ。週労働時間も依然マイナス域にあることから、全米の製造業活動を示すISM製造業の雇用も大幅に落ち込んだ7月からあまり回復が見られないと予想されている。

米国民の貯蓄率も3%と、パンデミック時を除くと、2008年8月来で最低に低下する見込みで、経済は今後の労働市場の状況次第となる。米国経済の7割を示す支出が当面抑制される可能性が強まる。



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