NYの視点:米消費底堅いも消費者は労働市場減速に備える
[24/08/28]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 経済総合
*07:36JST NYの視点:米消費底堅いも消費者は労働市場減速に備える
コンファレンスボードが発表した8月消費者信頼感指数は103.3と、7月101.9から低下予想に反して上昇し2月来で最高となった。消費が依然底堅い証拠となった。同指数の現況は134.4と、133.1から上昇。期待も82.5と81.1から上昇し、昨年8月以降1年ぶり高水準となった。9月連邦公開市場委員会(FOMC)利下げ期待が期待指数を押し上げ、全体指数の上昇につながった。
ただ、消費者は労働市場への懸念を強めつつあることは、今後、信頼感指数が低下する懸念も残る。「雇用は十分」は32.8%と、2021年3月来で最低となったほか、6か月連続で低下した。エコノミストが労働市場を判断するうえで注視している雇用が十分と雇用を得るのが困難との差は16.4と3年ぶり低水準。
住宅購入計画があるは6か月平均基準で、12年間で最低。レポートではまた、金利が低下すると想定している回答者は31.5%と、2020年4月来で最高。インフレ期待が今後、抑制される可能性が示唆され、FRBの利下げを後押し。12カ月のインフレ期待は4.9%と、パンデミックによる経済封鎖2020年3月以来で最低となった。
消費者は依然支出しているが、値引き商品など、価格に敏感。世帯の貯蓄率が2008年来で低水準に落ち込んだことを考えると、今後の消費動向は労働市場次第となる可能性が強まった。利下げペースを判断するうえでは、8月雇用統計が鍵を握ることになる。
■8月消費者信頼感指数:103.3(7月101.9)
現況:134.4(133.1)
期待:82.5(81.1)
●インフレ期待
4.9%(5.3%)
●労働市場
雇用は十分:32.8%(33.4)
あまり十分ではない:50.8(50.3)
雇用を得るのが若干困難:16.4%(16.3%)
●雇用の今後6か月見通し
雇用増:16.1(15.2)
雇用減:17.5(16.4)
変わらず:66.4(68.4)
●賃金の今後6か月見通し
増加:16.9(17.2)
減少:12.7(11.6)
変わらず:70.4(71.2)
<CS>
コンファレンスボードが発表した8月消費者信頼感指数は103.3と、7月101.9から低下予想に反して上昇し2月来で最高となった。消費が依然底堅い証拠となった。同指数の現況は134.4と、133.1から上昇。期待も82.5と81.1から上昇し、昨年8月以降1年ぶり高水準となった。9月連邦公開市場委員会(FOMC)利下げ期待が期待指数を押し上げ、全体指数の上昇につながった。
ただ、消費者は労働市場への懸念を強めつつあることは、今後、信頼感指数が低下する懸念も残る。「雇用は十分」は32.8%と、2021年3月来で最低となったほか、6か月連続で低下した。エコノミストが労働市場を判断するうえで注視している雇用が十分と雇用を得るのが困難との差は16.4と3年ぶり低水準。
住宅購入計画があるは6か月平均基準で、12年間で最低。レポートではまた、金利が低下すると想定している回答者は31.5%と、2020年4月来で最高。インフレ期待が今後、抑制される可能性が示唆され、FRBの利下げを後押し。12カ月のインフレ期待は4.9%と、パンデミックによる経済封鎖2020年3月以来で最低となった。
消費者は依然支出しているが、値引き商品など、価格に敏感。世帯の貯蓄率が2008年来で低水準に落ち込んだことを考えると、今後の消費動向は労働市場次第となる可能性が強まった。利下げペースを判断するうえでは、8月雇用統計が鍵を握ることになる。
■8月消費者信頼感指数:103.3(7月101.9)
現況:134.4(133.1)
期待:82.5(81.1)
●インフレ期待
4.9%(5.3%)
●労働市場
雇用は十分:32.8%(33.4)
あまり十分ではない:50.8(50.3)
雇用を得るのが若干困難:16.4%(16.3%)
●雇用の今後6か月見通し
雇用増:16.1(15.2)
雇用減:17.5(16.4)
変わらず:66.4(68.4)
●賃金の今後6か月見通し
増加:16.9(17.2)
減少:12.7(11.6)
変わらず:70.4(71.2)
<CS>