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NYの視点:米9月PMI:経済の底堅さ示すが雇用鈍化示唆、インフレ上昇でスタグフレーション懸念も

注目トピックス 経済総合
*07:41JST NYの視点:米9月PMI:経済の底堅さ示すが雇用鈍化示唆、インフレ上昇でスタグフレーション懸念も
米9月製造業PMI速報値は47.0となった。8月47.9から上昇予想に反し低下し、昨年6月来で最低となった。3カ月連続で活動の縮小となる50割れ。重要項目である新規受注が2022年12月来で最低となり、指数を押し下げた。製造業の雇用も売上が弱く、2020年6月来の低水準。

サービス業PMI速報値は55.4と、8月55.7から低下も予想を上回った。昨年2月以降20カ月連続で活動拡大圏を維持した。ただ、将来の活動は2年ぶりの低水準。

総合PMI速報値は54.4と、8月54.6から低下も予想を上回った。サービス業が支えとなり、やはり20カ月連続で活動拡大圏となった。雇用は2カ月連続で50割れとなった。需要の見通しへの懸念や11月の大統領選への不透明感に、将来の生産は約2年ぶり低水準。販売価格は6か月ぶり高水準。サービス業の支払い価格は原材料や賃金の上昇で1年ぶり高水準となった。一方、製造業の支払い価格は、エネルギー価格の下落やサプライチェーンの正常化が奏功し、6か月ぶり低水準となった。しかし、パンデミック前の平均を上回る。

PMI速報値は経済が引き続き堅調な推移で、第3四半期の2.2%成長を確認する。しかし、ビジネスセンチメント、需要、雇用や設備投資が製造業セクターの減速や政治的な不透明感で見通しに暗雲が広がったと、チーフエコノミストは指摘する。結果から9月の雇用のさらなる悪化の可能性示唆された。9月雇用統計には航空機メーカ―ボーイングのストライキが影響し、一段の悪化も懸念される。また、万が一、10月1日からニュ―ヨークやニュージャージーなどの東海岸の主要港湾での労組のストライキが実施された場合、年末商戦に向けてサプライチェーン混乱に物価が再び上昇する危険もある。スタグフレーションにも警戒される。




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