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NYの視点:【今週の注目イベント】米FOMC議事録、米CPI、PPI

注目トピックス 経済総合
*07:34JST NYの視点:【今週の注目イベント】米FOMC議事録、米CPI、PPI
今週は連邦準備制度理事会(FRB)が50ベーシスポイントの利上げを決定した9月連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を発表する。この会合ではボウマン理事がインフレリスクの存続を指摘し、小幅な利下げを支持し反対票を投じたが、大幅利下げ決定の背景がより明らかになる。ドット・プロットによると、この時点で、FRBは年内あと0.5%の利下げを想定していた。

また、米国では大統領選前最後となる9月消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)の発表が予定されており注目が集まる。9月CPIは、総合指数が前月比+0.1%と、7月と8月の+0.2%を下回る伸びが予想されている。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比+0.2%と8月の+0.3%を下回る見込み。ただ、FRBが重要視している前年比では+3.2%と、8月と同水準を維持すると見られている。

ブルーンバーグによるとCPIの伸びは歴史的に見て、個人消費支出(PCE)価格指数の伸びを約0.4ポイント上回っているという。CPI総合の伸びが予想通り前年比で2.3%となった場合、インフレ目標2%水準を下回ることになると指摘されている。米シカゴ連銀のグールズビー総裁はインタビューで、9月雇用統計の結果を「素晴らしい」と歓迎も、インフレが2%を下回る可能性を指摘、中立金利には程遠いとの見方で、利下げ軌道を正当化した。

9月雇用統計が想定外に強く、11月連邦公開市場委員会(FOMC)の大幅利下げ観測は後退。ただ、FRBが利下げ軌道を転換するとは見られていない。国内のインフレ動向がはたして利下げ軌道を正当化するかどうかに注目される。

■今週の主な注目イベント
●米国
7日:カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁、ムサレム米セントルイス連銀総裁が講演
8日:貿易収支、ボスティック米アトランタ連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁、クグラーFRB理事が講演
9日:FOMC議事録、卸売り在庫、ローガン米ダラス連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が講演
10日:CPI、週次失業保険申請件数、ウィリアムズ米NY連銀総裁が基調演説
11日:PPI、ミシガン大消費者信頼感指数、ローガン米ダラス連銀総裁が討論会参加、グールズビー米シカゴ連銀総裁あいさつ

●欧州
7日:ユーロ圏小売、独製造業受注、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト、レーンECB理事が講演
11日:独CPI

●中国
8日:市場再開

●日本
8日:経常収支
10日:PPI

●カナダ
11日:失業率

●豪
8日:豪準備銀が9月会合議事録公表





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