今週の日本株見通し:依然として不透明感は拭えず、出遅れ銘柄などに注目したい
[14/03/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
今週は日銀の決定会合が注目イベントとなる。先週の株式市場で不動産やその他金融セクターが買われたことから、追加緩和策への期待はやや高まっている状況とも捉えられる。現状維持の可能性は高いが、株式市場にとってマイナスの影響が強まる恐れもあろう。先週の株価上昇の一因とされたGPIFの運用方針に関しても、方向性は想定線であり、反応はやや過剰であったとの見方が多い。さらに、週末の米国株式市場は、雇用統計が予想外の上振れとなったにもかかわらず伸び悩む展開に。円安はプラスながら、米国市場の先行きを含めて、不安定感は引き続き強い状況であると判断したい。
今週は、機械受注や工作機械受注、法人企業景気予測調査などが発表されるため、設備投資関連銘柄などには関心が高まりやすいとみられる。また、中国での経済指標発表を受けて、中国関連の動向にも注目。IPOが3銘柄予定されており、人気化次第では、ロボット関連など今後のIPO関連銘柄に再度関心が高まる可能性も高いだろう。
一方、週末にはメジャーSQがあり、指数寄与度の高い銘柄には買い手控えムードが強まりそうだ。需給面では、東京五輪決定直後の信用高値期日通過、決算期末に向けての配当・優待権利取りの動き、貸株のリコールに伴うリターンリバーサルの動きなど注目点が多い。相対的には出遅れ感が強い高利回り銘柄などが優位と感じられる。
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