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後場に注目すべき3つのポイント〜外部環境の不透明感で中小型株物色が中心に

注目トピックス 市況・概況

10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・金融政策の現状維持を織り込む利益確定も、ソフトバンクの底堅さに注目
・ドル・円は103円05銭付近、東京株式市場の弱含みで上げ渋る展開
・コロプラ<3668>などが強含みでマザーズ指数は上昇、中小型株物色が目立つ

■金融政策の現状維持を織り込む利益確定も、ソフトバンクの底堅さに注目

日経平均は反落。152.74円安の15121.33円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。7日の米国市場はまちまちだったほか、朝方に発表された10-12月期GDP改定値が前期比年率+0.7%で速報値+1.0%から下方修正されこともあり、先週の上昇に対する利益確定の流れが先行した。その後は金融政策決定会合での追加緩和策などへの期待から日経平均は前週末比8円安程度まで下げ幅を縮める局面もみられた。

しかし、不動産株の下げが目立つなど、直近で見直す流れが強まっていた緩和メリット株への利益確定の流れが強まるなか、日経平均はじりじりと下げ幅を広げている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の6割を占めている。セクターでは不動産のほか、パルプ紙、非鉄金属、金属製品、ガラス土石、保険、石油石炭、輸送用機器、鉄鋼、卸売などの弱さが目立つ。一方で、建設が唯一プラスであり、シティによるセクター判断の引き上げや信用高値期日に伴う需給改善期待などが材料視されているようである。

利食いの流れから日経平均はじり安基調となっているが、オプション権利行使価格の15125円辺りでの下げ渋りをみせている。5日線が支持線として意識されているほか、ボリンジャーバンドでは+1σと+2σとのレンジであり、+1σ接近での下げ渋りに。明日の金融政策決定会合の結果を控えて追加緩和期待が高まっているものの、市場コンセンサスは現状維持であり、ひとまず緩和メリット株については利食いを進めている状況か。

指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>などがマイナスで推移しているためリバウンドは期待しづらい面はある。しかし、ソフトバンク<9984>は底堅さが意識されているほか、ファーストリテ<9983>は一目均衡表の雲下限での推移となり、ねじれに接近している。週間形状では雲上限をサポートに切り返す形状である。トレンドが強まりやすい週となるなか、売り仕掛け的な動きも厳しいだろう。そのほか、建設株への物色が目立っているが、期日通過を意識した需給改善期待から、値幅取りの流れが強まりそうだ。

■ドル・円は103円05銭付近、東京株式市場の弱含みで上げ渋る展開

ドル・円は103円05銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が弱含みに推移していることで上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3865ドルから1.3892ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、142円46銭から143円37銭で推移。

12時15分時点のドル・円は103円05銭、ユーロ・円は143円10銭、ポンド・円は172円44銭、豪ドル・円は93円20銭付近で推移。上海総合指数は、2028.64(前日比-1.42%)で推移している。

■後場のチェック銘柄

・中国景気鈍化懸念やウクライナ情勢懸念などで日経平均は利食い先行
・コロプラ<3668>などが強含みでマザーズ指数は上昇、中小型株物色が目立つ
・外部環境の不透明感や日銀会合見極めムード、後場も値動きの軽い銘柄での値幅取りに

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 日銀金融政策決定会合(11日まで)
14:00 2月景気ウォッチャー調査(先行き予想:50.5、1月:49.0)
16:00 菅官房長官、定例記者会見

<海外>

16:45 仏・1月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、12月:-0.3%)



<KO>

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