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後場に注目すべき3つのポイント〜日銀は金融政策の現状維持を決定

注目トピックス 市況・概況

11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・金融政策決定会合での現状維持は想定内、利食い後の底堅さに注目
・ドル・円は103円30銭付近、日銀の金融政策現状維持への反応は限定的
・アライドアーキ<6081>やシグマクシス<6088>など直近IPO関連の一角に資金

■金融政策決定会合での現状維持は想定内、利食い後の底堅さに注目

日経平均は反発。111.33円高の15231.47円(出来高概算8億5000万株)で前場の取引を終えた。10日の米国市場は下落となったが、下げの要因が中国貿易収支の悪化であり、織り込み済みに。一方でシカゴ先物が大証比70円高の15230円だったほか、円相場が1ドル103円30銭辺りと若干円安に振れている流れを受けて、前日の下げに対するリバウンドが先行した。

指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、ホンダ<7267>、京セラ<6971>などが日経平均をけん引。セクターでは保険、石油石炭、不動産、パルプ紙、電力ガス、鉱業、ガラス土石、情報通信、輸送用機器などが堅調。一方で、海運、鉄鋼、その他製品、非鉄金属、金属製品などが小安い。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が6割を占めているほか、規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも上昇している。

日本銀行の金融政策決定会合の結果待ちとなるなかでトレンドは強まりづらい状況だが、少なからず期待感はあるようだ。また、ソフトバンク<9984>は、11日に孫社長がワシントンDCで米国の携帯通信業界に関して説明会を開催することで思惑的な値動きとなり、これが先高感につながっている面もあるようだ。

まずは金融政策決定会合の結果だが、現状維持ならいったんは利食いが強まる可能性はある。ただ、テクニカル面でもトレンドが強まりやすいなか、底堅さが意識されてくるようだと早い段階でショートカバーにもつながりやすい。週末の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を前に権利行使価格の15125円と15250円とのレンジから、15250円と15375円とのレンジに移行してくる可能性もありそうだ。

■ドル・円は103円30銭付近、日銀の金融政策現状維持への反応は限定的

ドル・円は103円30銭付近で推移。日銀が金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定したものの、市場参加者の大半が現状維持を予想していたこともあり、目立った反応はみられていない。今後は黒田日銀総裁会見待ちの展開へ。

12時11分時点のドル・円は103円30銭、ユーロ・円は143円29銭、ポンド・円は171円94銭、豪ドル・円は93円28銭付近で推移。上海総合指数は、2002.33(前日比+0.16%)で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日銀は金融政策の現状維持を決定、織り込み済みで黒田総裁会見待ちに
・アライドアーキ<6081>やシグマクシス<6088>など直近IPO関連の一角に資金
・後場の日経平均は様子見ムードが強まりそう、引き続き値動きの軽い銘柄での値幅取りに

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

13:30 特定サービス産業動態統計(1月速報、経済産業省)
14:00 移動電話国内出荷(1月、JEITA)
15:00 工作機械受注(2月速報、日本工作機械工業会)
15:30 黒田東彦日銀総裁が記者会見(日銀本店)
16:00 日中韓協力事務局トップ、記者会見、事務局長の岩谷滋雄氏らが出席(日本記者クラブ)

<海外>

16:00 独・貿易収支(1月)



<KO>

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