前場に注目すべき3つのポイント〜エンバイオHD、日本BS放送が新規上場
[14/03/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
12日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:雲を突破できずリバウンド機運は高まり難い
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の買い越し
■前場の注目材料:銅の国際価格、中国理財商品のデフォルト懸念で急落
■雲を突破できずリバウンド機運は高まり難い
☆日経225想定レンジ:上限15150円-下限14950円
12日の東京市場は売り優勢の展開になろう。11日の米国市場では、クリミア自治共和国の議会がウクライナからの独立を決議したことや、中国企業の債務不履行への懸念などが嫌気され、軟調な展開に。シカゴ日経225先物清算値は大証比185円安の15025円と大幅な下げとなり、この流れを受けて日経平均はギャップ・ダウンから始まることになりそうだ。
ウクライナ情勢については織り込まれているとみられるが、中国企業の債務不履行への懸念によって、上海市場の動向を睨みながらの相場展開となる。中国の経済や金融システムへの懸念から銅相場の下落が続くなか、安全資産として買われやすいとされる金相場についても下押し圧力がかっている状況だ。
また、テクニカル面でも弱気スタンスになりやすい。11日の上昇で一目均衡表では今日にも雲突破によるシグナルが好転する可能性が高まっていた。しかし、シカゴ先物にサヤ寄せすることで、切り下がりをみせている雲下限に上値を抑えられる格好での調整をみせそうである。この雲は今後14700円辺りまで下がるため、まずは15073円辺りに位置する雲下限レベルでの底堅さをみせておきたいところである。
トレンドが悪化することにより、リバウンド機運は高まり難く、メジャーSQ前ではあるが先物主導による短期筋の売り仕掛け的な売買が出やすくなる。前日に強い動きをみせていたソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などへのショートも出やすい。日経平均の底堅さを見極めつつ、物色の流れは中小型の材料系の銘柄にシフトしよう。
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1510万株、買い1560万株、差し引き50万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
3月5日(水):40万株の買い越し
3月6日(木):480万株の売り越し
3月7日(金):130万株の買い越し
3月10日(月):500万株の買い越し
3月11日(火):710万株の買い越し
■前場の注目材料
・銅の国際価格、中国理財商品のデフォルト懸念で急落
・日産自<7201>、中国事業の今期営業利益は前期比3割増
・エンバイオHD<6092>、日本BS放送<9414>が新規上場
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 法人企業景気予測調査(1−3月、内閣府)
08:50 第3次産業活動指数(1月、経済産業省)
08:50 国内企業物価指数(2月)
10:00 ビール、発泡酒出荷数量(2月、ビール酒造組合など)
10:00 営業毎旬報告(3月10日現在、日本銀行)
11:00 中古車販売台数(2月、日本自動車販売協会連合会)
11:00 発受電速報(2月、電気事業連合会)
<KO>