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後場に注目すべき3つのポイント〜ウクライナや中国懸念などでリスク回避の動き

注目トピックス 市況・概況

12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・下げ一巡感も意識されやすいところ
・ドル・円は103円03銭付近、東京株式市場の下落を受けて上げ渋る展開
・値動きの軽い銘柄に資金流入も、全体的に積極的な押し目買いは限定的

■下げ一巡感も意識されやすいところ

日経平均は大幅に反落。330.46円安の14893.65円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えている。11日の米国市場では、クリミア自治共和国の議会がウクライナからの独立を決議したことや、中国企業の債務不履行への懸念などが嫌気され軟調な展開に。シカゴ日経225先物清算値は大証比185円安の15025円と大幅な下げとなり、この流れを受けて日経平均はギャップ・ダウンからのスタートとなった。

寄り付き直後に15000円を割り込んだ日経平均は、主要銘柄が総じて軟調ななかで、じりじりと下げ幅を広げる展開に。指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が軒並み2%を超える下げとなるなど、インデックスに絡んだ売買が日経平均を押し下げる格好となっているようである。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の9割を占めており、全面安商状。セクターでは33業種すべてが下げるなかで、海運の下落率が3%を超えているほか、その他金融、石油石炭、非鉄金属、パルプ紙、保険、金属製品、化学、精密機器、証券、卸売、鉄鋼、情報通信、その他製品の下落率が2%を超えている。

シカゴ先物の弱い動きによって、日経平均の下振れは想定されていたが、テクニカル面でのトレンドが悪化するなかで、押し目買いも入りづらいところのようである。ほぼ確実視されていた一目均衡表の雲突破とはならず、明確に雲下限に抑えられる格好での下振れとなっている。雲が切り下がりをみせているため、まずは雲下限を捉えてくるまでは、リバウンドも期待しづらいところ。

また、ソフトバンク<9984>が売り一巡後も、じりじりと下げ幅を広げていることで、リバウンドを狙いづらい雰囲気もあるだろう。東証1部の売買代金が8740億円程度にとどまる状況では、売り方優位の需給状況である。日経平均は転換線レベルまでの調整をみせており、5日に空けたマドの水準で、下げ一巡感も意識されやすいところ。底入れが意識されやすいところでもあり、リバウンドのタイミングを見極めたいところである。

■ドル・円は103円03銭付近、東京株式市場の下落を受けて上げ渋る展開

ドル・円は103円03銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場の下落を受けて上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3852ドルから1.3864ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、142円40銭から142円88銭で推移。

12時16分時点のドル・円は103円03銭、ユーロ・円は142円78銭、ポンド・円は171円29銭、豪ドル・円は92円35銭付近で推移。上海総合指数は、1998.58(前日比-0.13%)で推移している。

■後場のチェック銘柄

・ウクライナや中国懸念などでリスク回避が強まる展開
・値動きの軽い銘柄に資金流入も、全体的に積極的な押し目買いは限定的
・後場も外部環境の先行き不透明感が重しに、見送りムード優勢か

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 日本銀行、金融経済月報(3月)
14:00 消費動向調査(2月、内閣府)

<海外>

16:30 亜・タイ中央銀行、政策金利発表



<KO>

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