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今日の為替市場ポイント:イエレン米FRB議長発言は予想以上にタカ派的との声

注目トピックス 市況・概況

昨日19日のドル・円相場は、東京市場では101円30銭から101円64銭で軟調推移。欧米市場では一時102円69銭まで上昇し、102円34銭で取引を終えた。

本日20日のドル・円は102円台で推移か。日経平均株価は伸び悩む可能性があるが、2015年前半までに米国は金利引き上げを開始するとの見方が広がったことでドル・円は底堅い動きを続ける見込み。

市場参加者の間からは、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言は、予想以上にタカ派的との声が聞かれており、19日の欧米市場でドルは全面高の展開となった。米国株は下落したが、金利引き上げ時期が予想よりも早くなるとの見方が広がったことが原因とみられている。

18日-19日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、月額650億ドル行っている債券買い入れ措置を4月から550億ドルに縮小する(米国債300億ドル、住宅ローン担保証券250億ドルに、50億ドルずつ減額)ことが決まった。この決定は市場の予想通りだったが、将来の金利の方向性を決定する要因としての失業率6.5%の基準値を撤廃することが決定された。労働市場の現状を失業率だけで把握することは難しいと判断したからである。

米国の利上げ時期については、イエレンFRB議長が量的緩和終了の半年後になるとの見方を示したが、一部の市場関係者の予想と一致するものであり、決して想定外の見解ではない。しかしながら、インフレ進行の兆候は出ていないだけに、イエレンFRB議長が利上げ時期を示唆したことは納得できないとの声が聞かれている。



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