来週の相場で注目すべき3つのポイント:実質新年度相場、核セキュリティ・サミット、CYBERDYNE上場
[14/03/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■株式相場見通し
予想レンジ:上限14600-下限13800円
来週は、年度末から実質新年度相場入りとなる。週前半は期末要因から配当志向の物色が意識され、週後半は実質新年度入りによる年金資金などの資金流入が意識され、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革への思惑が再燃するなか、JPX400への関心も集まろう。ほか、高ROEでの割安銘柄を探る動きなどがありそうだ。
また、医療・福祉向け人支援ロボットを手掛けるCYBERDYNE(サイバーダイン)<7779>が26日にマザーズ市場に新規株式公開(IPO)する。市場の関心が集まりやすく、特に海外勢による注目度が高いようである。医療・介護支援ロボットは新たな成長産業の担い手として期待されていることもあり、不透明感のくすぶる市場のムードを一変させてもらいたいところである。
経済スケジュールでは、オランダ・ハーグで24、25日に開かれる核安全保障サミット(核セキュリティ・サミット)での日米韓首脳会談が開催される可能性がある。日韓関係の関係が改善に向かうかが注目される。また、ウクライナ情勢に関する協議が行われるため、米欧とロシアの対立によるリスク回避的な流れには注意が必要か。26日には米国・EU首脳会議が開催される。
■為替市場見通し
来週のドル・円は、3月期末に向けた本邦機関投資家のリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)で上値が重い展開の中、ウクライナ情勢の展開、日米のインフレ率、中国人民元の動向などを見極める展開が予想される。
プーチン・ロシア大統領がクリミア自治共和国のロシア編入を強行したことで、欧米英とロシアとの対立深刻化が懸念されている。オバマ米政権が「OFAC規制」を発動し、ロシア国家及び金融機関の資産凍結を強行した場合、ロシアも米国債の売却などを警告しており予断を許さない状況が続く。
中国人民銀行が、中国人民元の許容変動幅を拡大(±1%から±2%へ)したことで、中国人民元が、レッドラインと見なされていた6.20元を超えて続落している。中国政府は、理財商品などのデフォルト(債務不履行)を容認する姿勢を見せており、約5000億ドルとの見方もある投機筋の人民元買いポジションの手仕舞いに警戒する展開となる。
■来週の注目スケジュール
3月24日(月):全国スーパー売上高、中HSBC製造業PMI、核セキュリティ・サミットなど
3月25日(火):東証住宅価格指数、みんなのウェディング上場、独Ifo景況感指数など
3月26日(水):CYBERDYNE、ディー・エル・イー上場、米耐久財受注など
3月27日(木):中国工業利益、米GDP確定値、米中古住宅販売成約指数など
3月28日(金):消費者物価指数、エスクロー・エージェントJ上場、米個人消費支出など
<TM>
予想レンジ:上限14600-下限13800円
来週は、年度末から実質新年度相場入りとなる。週前半は期末要因から配当志向の物色が意識され、週後半は実質新年度入りによる年金資金などの資金流入が意識され、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革への思惑が再燃するなか、JPX400への関心も集まろう。ほか、高ROEでの割安銘柄を探る動きなどがありそうだ。
また、医療・福祉向け人支援ロボットを手掛けるCYBERDYNE(サイバーダイン)<7779>が26日にマザーズ市場に新規株式公開(IPO)する。市場の関心が集まりやすく、特に海外勢による注目度が高いようである。医療・介護支援ロボットは新たな成長産業の担い手として期待されていることもあり、不透明感のくすぶる市場のムードを一変させてもらいたいところである。
経済スケジュールでは、オランダ・ハーグで24、25日に開かれる核安全保障サミット(核セキュリティ・サミット)での日米韓首脳会談が開催される可能性がある。日韓関係の関係が改善に向かうかが注目される。また、ウクライナ情勢に関する協議が行われるため、米欧とロシアの対立によるリスク回避的な流れには注意が必要か。26日には米国・EU首脳会議が開催される。
■為替市場見通し
来週のドル・円は、3月期末に向けた本邦機関投資家のリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)で上値が重い展開の中、ウクライナ情勢の展開、日米のインフレ率、中国人民元の動向などを見極める展開が予想される。
プーチン・ロシア大統領がクリミア自治共和国のロシア編入を強行したことで、欧米英とロシアとの対立深刻化が懸念されている。オバマ米政権が「OFAC規制」を発動し、ロシア国家及び金融機関の資産凍結を強行した場合、ロシアも米国債の売却などを警告しており予断を許さない状況が続く。
中国人民銀行が、中国人民元の許容変動幅を拡大(±1%から±2%へ)したことで、中国人民元が、レッドラインと見なされていた6.20元を超えて続落している。中国政府は、理財商品などのデフォルト(債務不履行)を容認する姿勢を見せており、約5000億ドルとの見方もある投機筋の人民元買いポジションの手仕舞いに警戒する展開となる。
■来週の注目スケジュール
3月24日(月):全国スーパー売上高、中HSBC製造業PMI、核セキュリティ・サミットなど
3月25日(火):東証住宅価格指数、みんなのウェディング上場、独Ifo景況感指数など
3月26日(水):CYBERDYNE、ディー・エル・イー上場、米耐久財受注など
3月27日(木):中国工業利益、米GDP確定値、米中古住宅販売成約指数など
3月28日(金):消費者物価指数、エスクロー・エージェントJ上場、米個人消費支出など
<TM>