27日の米国市場ダイジェスト:ダウは4ドル安、大手行の資本計画却下を嫌気
[14/03/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは4ドル安、大手行の資本計画却下を嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :16264.23 終値 :4151.23
前日比:-4.76 前日比:-22.35
始値 :16268.67 始値 :4169.35
高値 :16300.94 高値 :4186.13
安値 :16191.79 安値 :4131.81
27日の米国株式相場は下落。ダウ平均は4.76ドル安の16264.23、ナスダックは22.35ポイント安の4151.23で取引を終了した。朝方発表された2013年10-12月期GDPや週間新規失業保険申請数は概ね予想通りの内容となり、小動きで始まった。しかし、連銀が大手金融機関に実施したストレステストの結果を受け、各金融機関が申請した資本計画が一部却下されたことが嫌気され、終日上値の重い展開となった。セクター別では、電気通信サービスやエネルギーが上昇する一方、保険や銀行が下落した。
大手行のシティグループ(C)は、資本計画が連銀に却下されたことで下落。ITコンサルティングのアクセンチュア(ACN)やビデオゲーム小売のゲームストップ(GME)は決算が予想を下回り軟調推移となった。一方で、ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)が好決算を発表して上昇。アルミニウムのアルコア(AA)は、ロンドン金属取引所の倉庫規則の改訂が延期されたことが好感され堅調推移となった。
ソフトウェア大手のマイクロソフト(MSFT)は、ナデラ氏が新CEO就任後に初めて公の場に登場、アップル(AAPL)のiPad向けにオフィス統合ソフトを提供することを発表し、同社の事業戦略の変化に注目が集まっている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円18銭、低調な米国住宅指標などが上値を抑制
27日のニューヨーク外為市場で、ドル・円は102円44銭まで上昇後、101円99銭へ反落し102円18銭で引けた。安倍首相が中国を名指しで批判したためアジアの地政学的リスクの上昇で円売りが加速したほか、良好な米国の雇用指標を好感したドル買いが一時強まった。しかし、その後、低調な米国の住宅指標を嫌気したドル売りが再燃し、反落した。
ユーロ・ドルは、1.3779ドルへ上昇後、1.3728ドルへ反落し1.3741ドルで引けた。ウクライナ危機を受けたユーロ売りに上値がおさえられた。ユーロ・円は、140円91銭から140円19銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.6647ドルへ上昇後、1.6602ドルへ反落。ドル・スイスは、0.8841フランへ下落後、0.8874 フランへ反発した。
■NY原油:続伸で101.28ドル、需給期待による買いが継続
NY原油は続伸(NYMEX原油5月限終値:101.28 ↑1.02)。寄り付近の101.11ドルを安値に、一時101.70ドルまで上昇した。昨日発表の米週次石油在庫統計で、原油の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が引き続き減少だったことや、欧米が状況次第ではロシアのエネルギー産業に対する制裁発動も考えていることなどから、買いが継続。
さらに、この日発表された米国の10-12月期GDP確定値の上方修正、前週分新規失業保険申請件数の大幅低下を受けて、買いが強まった。高値をつけた後も101.50ドル前後で底堅い感じの動きが続いていたが、終盤において米国株価指数が下落していたことで、原油でも売りがやや優勢となり、引けにかけて反落気味になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.01ドル -0.17ドル(-0.99%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.90ドル -0.32ドル(-1.02%)
ゴールドマン・サックス(GS)162.29ドル +0.56ドル(+0.35%)
インテル(INTC) 25.31ドル -0.07ドル(-0.26%)
アップル(AAPL) 537.46ドル -2.32ドル(-0.43%)
グーグル(GOOG) 1114.28ドル -17.69ドル(-1.56%)
フェイスブック(FB) 60.97ドル +0.59ドル(+0.97%)
キャタピラー(CAT) 98.45ドル +0.65ドル(+0.66%)
アルコア(AA) 12.59ドル +0.73ドル(+6.16%)
ウォルマート(WMT) 76.14ドル -0.09ドル(-0.12%)
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