前場に注目すべき3つのポイント〜エスクロー・エージェントJが新規上場
[14/03/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
28日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:高ROE銘柄やテーマ株物色に向かいやすく
■外資系証券の注文動向:差し引き160万株の買い越し
■前場の注目材料:米アップル新型iPhone、シャープ<6753>やジャパンディスプレイ<6740>などが液晶供給
■高ROE銘柄やテーマ株物色に向かいやすく
☆日経225想定レンジ:上限14650円-下限14450円
28日の東京市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場は大手銀行のストレステストの結果を受けてシティなどが下落するなか、上値の重い展開だった。また、ナスダックは調整が続いており、約1ヶ月半ぶりの安値水準に。シカゴ日経225先物清算値は大証比85円安の14555円となり、利食い優勢のスタートになろう。
また、27日の日経平均は朝方に14200円前半まで下げた後に、先物主導で大引け間際には14650円を超える展開をみせた。配当落ち分の再投資との見方や、実質新年度入りに伴う資金流入への思惑。日経平均が配当落ち分を即日吸収する格好となったことで、先高期待にもつながったとみられる。そのため、こう着を想定しつつも、大引け間際の先物市場の動向には注視しておきたいところであろう。
結果的には実質新年度入りで好スタートを切った格好となっているが、日経平均は現在の保ち合い水準(14200-14600円)を明確に上放れてくるかを見極めるところ。物色としては、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)への思惑から、JPX400構成銘柄や高ROE銘柄などへ関心が集まりやすい。
そのほか、「iPhone6」が9月にも世界で発売される見通しと報じられており、米アップル関連へのテーマ物色に向かわせよう。足元で調整が続いているソフトバンク<9984>の動向も注目されそうだ。
■外資系証券の注文動向:差し引き160万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1480万株、買い1640万株、差し引き160万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
3月20日(木):500万株の売り越し
3月24日(月):60万株の買い越し
3月25日(火):1050万株の買い越し
3月26日(水):880万株の買い越し
3月27日(木):560万株の買い越し
■前場の注目材料
・再生エネ、30年に2割の基本計画で最終調整
・米アップル新型iPhone、シャープ<6753>やジャパンディスプレイ<6740>などが液晶供給
・エスクロー・エージェントJ<6093>が東証ジャスダックに新規上場(公開価格:2700円)
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:30 閣議後、閣僚会見予定
08:30 2月完全失業率(予想:3.7%、1月:3.7%)
08:30 2月有効求人倍率(予想:1.05倍、1月:1.04倍)
08:30 2月家計調査(前年比予想:+0.1%、1月:+1.1%)
08:30 2月全国消費者物価コア指数(前年比予想:+1.3%、1月:+1.3%)
11:00 菅官房長官、定例記者会見
<海外>
10:30 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演(経済情勢と金融政策、香港)
<KO>