28日の米国市場ダイジェスト:ダウは58ドル高、バイオ関連やハイテクの一角の下げが重しに
[14/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは58ドル高、バイオ関連やハイテクの一角の下げが重しに
NYダウ ナスダック
終値 :16323.06 終値 :4155.76
前日比:+58.83 前日比:+4.53
始値 :16267.77 始値 :4163.18
高値 :16414.86 高値 :4203.49
安値 :16267.77 安値 :4144.69
28日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は58.83ドル高の16323.06、ナスダックは4.53ポイント高の4155.76で取引を終了した。朝方発表された2月個人所得・支出や3月ミシガン大学消費者信頼感指数が概ね予想に一致したことで買いが先行したものの、その後はバイオ関連やハイテクの一角に売りが広がり上げ幅を縮小する展開となった。一時下落に転じる場面もあったが引けにかけては上昇に転じた。セクター別では、エネルギーや消費者・サービスが上昇する一方、医薬品・バイオテクノロジーや電気通信サービスが下落した。
ソフトウェアのレッドハット(RHT)は決算が予想を下回り下落。カジノ運営のシーザーズ・エンターテイメント(CZR)は700万株(約1億5千万ドル規模)の増資を発表して大幅下落となった。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は、広告収入をベースに無料の動画配信を計画しているとWSJ紙が報じたが、株価は小動き。一方で、メディア大手のCBS(CBS)から分離した屋外広告のCBSアウトドア・アメリカス(CBSO)が上場し、堅調推移となった。税務サービスのH&Rブロック(HRB)は、確定申告のサービスへの駆け込み需要への期待感から上昇。
なお、ナスダック総合指数は週次ベースで2012年10月以来となる2.8%の下落となった。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円82銭、ECBの追加緩和期待などでリスク志向の円売り
ドル・円は102円35銭から102円98銭まで上昇し102円82銭で引けた。米3月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値が小幅上方修正され米2月個人消費支出(PCE)が1月から増加したほか、中国の金融・景気刺激策、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和期待にリスク志向の円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.3729ドルから1.3774ドルへ上昇し1.3753ドルで引けた。ウクライナ政府が国際通貨基金(IMF)と140億ドル超の財政支援に合意したことなどを好感したユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、140円55銭から141円66銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.6619ドルから1.6651ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.8877フランから0.8850フランへ下落した。
■NY原油:続伸で101.67ドル、米消費指標の改善で一時102.24ドルまで上昇
NY原油は続伸(NYMEX原油5月限終値:101.67 ↑0.39)。この日発表された米国の2月個人消費支出が前月を上回る伸びとなったことを受けて、景気の先行き見通しの改善による需要増期待から買いが強まり、高値102.24ドルまで上昇した。ロシアやリビアの原油供給への懸念も引き続き相場の下支えになったもよう。
ただ、その後は、一時150ドル上げていたNYダウが徐々に上昇幅を縮小する動きに連れて、原油は売りが優勢になり、安値101.40ドルまで下落。買いが再開されても102ドルに達しない状態となり、引けにかけて反落気味になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.98ドル -0.03ドル(-0.18%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.91ドル +0.01ドル(+0.03%)
ゴールドマン・サックス(GS)162.30ドル +0.01ドル(+0.01%)
インテル(INTC) 25.62ドル +0.31ドル(+1.22%)
アップル(AAPL) 536.86ドル -0.60ドル(-0.11%)
グーグル(GOOG) 1120.15ドル +5.87ドル(+0.53%)
フェイスブック(FB) 60.01ドル -0.96ドル(-1.57%)
キャタピラー(CAT) 99.39ドル +0.94ドル(+0.95%)
アルコア(AA) 12.48ドル -0.11ドル(-0.87%)
ウォルマート(WMT) 76.01ドル -0.13ドル(-0.17%)
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