今日の為替市場ポイント:リスク選好的な円売りが継続へ
[14/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
先週末28日のドル・円相場は、東京市場では102円04銭から102円25銭で推移。欧米市場では102円98銭まで上昇し、102円82銭で取引を終えた。
本日31日のドル・円は103円前後で堅調推移か。日経平均株価の続伸が期待できることから、リスク選好的なドル買い・円売りは継続する見込み。
28日の欧米市場ではリスク選好的な円売りが優勢となったが、中国の李首相が「中国は、冷えつつある経済をサポートする用意がある」との発言が伝えられたことが円売りを促したようだ。NYダウや一部商品相場(銅、アルミニウムなど)の上昇も李首相の発言が材料視されたことによるものだった。
李首相は「政府活動報告に盛り込まれた計画に基づいて、適切かつ力強い措置を導入する」と表明し、中国の中・西部において、鉄道や高速道路、水質保全プロジェクトなどのインフラの整備を加速させる計画を示した。
李首相は、企業の資金調達コストの引き下げについても言及しており、金融緩和策の導入が想定される。中国が財政出動+金融緩和を本当に実行すれば、内需拡大を促すことになり、中国が需要を創出することで、米国が2015年前半から金融引き締めに動いても、世界経済に悪い影響を与えることはないかもしれない。
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