欧米為替見通し:イエレンFRB議長の『時間軸目安(6ヶ月)』を確認
[14/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日31日の欧米市場のドル・円は、ロンドンフィキシングでの3月期末、四半期末の取引を見極めた後、イエレンFRB議長の講演で「6ヶ月」発言を見極める展開となる。
イエレンFRB議長の初の連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、フォワードガイダンス(将来の金融政策指針)としての「失業率目処(6.5%)」が削除され、「相当な期間」という時間軸目処が挿入された。
イエレンFRB議長は、記者会見で「相当な期間」に関する質問をされた時、「6ヶ月程度」と答えたことで、2015年第2・四半期での利上げ観測が高まった。
連邦公開市場委員会(FOMC)の参加者によると、利上げの時期に関して具体的な協議は無かった模様で、「6ヶ月程度」とは、イエレンFRB議長の個人的な見解だったと思われるが、本日の講演での言及に注目することになる。
今週末発表される米国3月の雇用統計の予想は、失業率が6.6%で2月の6.7%から低下、非農業部門雇用者数は前月比+20.0万人(最小:+10.0万人、最高:+27.5万人)、2月の+17.5万人からの増加幅の拡大が見込まれている。
3月の連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、「悪天候の影響をある程度反映して経済活動の成長が冬場に鈍化したことを指し示している」と言及された。
3月の雇用統計の調査対象週の3月12日週は、気温は例年を大きく下回っていたものの、吹雪は少なかったことで、1-2月の反動増になるポジティブ・サプライズに警戒することになる。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・3月消費者物価指数(前年比予想:+0.6%、2月:+0.7%)
22:45 米・3月シカゴ購買部協会景気指数(予想:59.5、2月:59.8)
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