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前場に注目すべき3つのポイント〜日銀短観や中国経済指標の内容を見極めへ

注目トピックス 市況・概況

4月1日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:政策期待高まるが消費増税の影響見極めで強弱感対立か
■外資系証券の注文動向:差し引き1360万株の買い越し
■前場の注目材料:ニコン<7731>、前期営業利益は600億円程度と従来予想を下振れとの観測

■政策期待高まるが消費増税の影響見極めで強弱感対立か

☆日経225想定レンジ:上限14900円-下限14750円

1日の東京市場は、ややこう着感の強い相場展開になりそうだ。3月31日の米国市場では注目されていたイエレンFRB議長の講演で、異例の金融緩和策は「当面の間、必要」との考えを示したことが好感された。NYダウは100ドル超の上昇となり、この流れを受けて東京市場は買い先行の展開が期待される。

一方、シカゴ日経225先物清算値は大証比35円高の14815円と反応が鈍い。日経平均は前日に130円超の上昇となったほか、3月4日-7日以来の4営業日続伸となるなか、利食いも出やすいところであろう。チャート形状では25日線を突破し、3月14日に空けたマド埋めを完了しているほか、一目均衡表では基準線、雲下限をクリアしている。短期的な達成感のほか、強弱感が対立しやすいところである。

企業短期経済観測調査(短観3月調査、日本銀行)の発表が予定されている。短観の事前予想は大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス19(前回12月調査はプラス16)と、5四半期連続で改善が予想されている。結果次第では追加の緩和期待につながりそうである。

また、名実ともに新年度相場入りとなるなか、年金資金などの流入への思惑や政策期待が高まる。半面、消費税率が5%から8%に引き上げられた。ギリギリまで駆け込み消費がみられていたこともあり、反動減を見極めたいとする流れも強まりやすい。そのため、積極的に上値を追う展開は期待しづらいところであろう。

物色はIT関連や公共投資関連など増税の影響を受けづらいセクターや企業への短期的な値幅取り狙いにシフトしやすいだろう。また、3月31日のJPX日経インデックス400は6日続伸となるなど、新資金流入への思惑や高ROE銘柄への関心は高いとみられる。

■外資系証券の注文動向:差し引き1360万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り2290万株、買い3650万株、差し引き1360万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

3月25日(火):1050万株の買い越し
3月26日(水):880万株の買い越し
3月27日(木):560万株の買い越し
3月28日(金):160万株の買い越し
3月31日(月):550万株の買い越し

■前場の注目材料

・円安や米国株高が支援材料も、日銀短観や中国経済指標の内容を見極め
・ニコン<7731>、前期営業利益は600億円程度と従来予想を下振れとの観測
・3メガ銀、14年3月期最終利益は2兆円台半ばと最高益水準との観測

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 閣議後、閣僚会見予定
08:50 日銀企業短期経済観測3月調査(予想:大企業製造業DI19、大企業非製造業DI24)
11:00 菅官房長官、定例記者会見

<海外>

10:00 中国・3月製造業PMI(予想:50.1、2月:50.2)
10:45 中国・3月HSBC製造業PMI改定値(予想:48.1、速報値:48.1)



<KO>

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