今日の為替市場ポイント:株高でリスク選好的な円売りが継続する可能性
[14/04/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
昨日1日のドル・円相場は、東京市場では103円09銭から103円34銭で推移。欧米市場では103円71銭まで上昇し、103円66銭で取引を終えた。
本日2日のドル・円は主に103円台後半で推移し、一時104円近辺まで上昇する可能性がある。欧米諸国の株高を意識したリスク選好的なドル買い・円売りは継続する見込み。
1日公表された日銀短観3月調査によると、足元の業況判断DIは、大企業製造業と非製造業は改善したが、先行き判断については予想を下回った。各企業は消費増税による景気悪化を相当警戒していることが推察される。
足元の業況判断DIは大企業製造業が+17、大企業非製造業は+24だった。全産業ベースでも改善しているが、先行きは大企業製造業が+8、大企業非製造業は+13でいずれも事前予想を下回っている。1日の日経平均株価は小幅安となったが、日銀短観の結果が多少意識された可能性がある。
市場参加者の間では、先行きの業況判断が予想を下回ったことから、日銀は早い時期に追加緩和を行うとの思惑が浮上している。また、4-6月期の日本の経済成長はマイナスになるが、7-9月期は急回復するとの見方があるが、実質賃金の上昇が期待できないだけに、金融緩和を強化しても状況を一変させることはできないだろう。
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