前場に注目すべき3つのポイント〜3Dプリンター関連などに関心が高まるか
[14/04/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
2日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:物色は高ROE、3Dプリンターと医療・介護支援ロボット関連へ
■外資系証券の注文動向:差し引き1680万株の買い越し
■前場の注目材料:高性能3Dプリンター、産学官で研究組合発足
■物色は高ROE、3Dプリンターと医療・介護支援ロボット関連へ
☆日経225想定レンジ:上限14950円-下限14850円
2日の東京市場は堅調な展開が期待される。1日の米国市場は中国製造業PMIを受けたアジア市場や欧州市場の流れを受けて買いが先行した。また、3月の自動車販売台数が予想を上回ったことも好感された。中国の流れは織り込み済みではあろうが、シカゴ日経225先物清算値は大証比140円高の14900円となっている。円相場は1ドル103円65銭、1ユーロ143円00銭辺りと円安に振れている流れを受けて、堅調なスタートとなろう。
また、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、高収益の日本株を組み込んだファンドへの投資を始めると報じられている。「アクティブ運用」を本格化するほか、自己資本利益率(ROE)に着目して組み込む銘柄を選ぶと伝えられており、下支え要因として意識されるほか、JPX日経400の構成銘柄に関心が集まる。
一方、戻り局面では機関投資家による利益確定などや、厚生年金基金の代行返上に伴う日本株売りを警戒する見方などもある。日経平均の節目の15000円接近においては上値の重さが意識されてくる可能性がありそうだ。また、テクニカル面では一目均衡表の雲下限レベルでの攻防となり、強弱感の対立しやすい水準でもある。
物色の流れとしては、主力の高ROE銘柄のほか、米アップルによるルネサス<6723>の液晶用半導体子会社の買収交渉が報じられており、アップルや半導体関連への刺激材料に。そのほか、産学官で「次世代3D積層造形技術総合開発機構」発足したことで、3D関連へのテーマ物色。
さらに、米国では医療機械のインテューイティブ・サージカル(ISRG)は、同社の手術ロボットがFDA(米食品医薬品局)の承認を得たことが明らかとなり急騰している。サイバーダイン<7779>など、医療・介護支援ロボット関連への手掛かり材料になりそうだ。
■外資系証券の注文動向:差し引き1680万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1080万株、買い2760万株、差し引き1680万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
3月26日(水):880万株の買い越し
3月27日(木):560万株の買い越し
3月28日(金):160万株の買い越し
3月31日(月):550万株の買い越し
4月1日(火):1360万株の買い越し
■前場の注目材料
・米アップル、ルネサス<6723>半導体子会社の買収交渉
・TPP関税協議、日米首脳が今月下旬まで大筋合意目指す
・高性能3Dプリンター、産学官で研究組合発足
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 日銀企業短期経済観測3月調査全容
08:50 日銀3月マネタリーベース
11:00 菅官房長官、定例記者会見
<海外>
09:30 豪・2月住宅建設許可件数(前月比予想:-2.0%、1月:+6.8%)
<KO>