ドラギECB総裁が量的緩和策について言及(ややサプライズ)
[14/04/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
予想に反したのか、材料出尽くしなのか微妙なところだが、ECB理事会の据え置き決定を受け、ユーロ相場が反落した。どちらかと言えば、材料先取りの動きがイベント通過で出尽くすイメージの方が強い。対円で143円を超え、145円を目指すのは未だ時期尚早と市場が見ていると受け止められる。
「何でもやる」というドラギECB総裁の姿勢で引っ張ってきた。昨日の会見では、非伝統的措置の量的緩和(QE)に初めて言及し、低インフレへの対処姿勢に踏み込んだことが材料視された。結果的に、スペインやイタリアの国債利回りは数年ぶりの低水準(イタリア10年債は8年半ぶりの3.25%)、ギリシャ国債も4年ぶりの低水準(債務再編以来初の国債発行を計画中)。ただし、欧州は銀行融資を基盤としており、資本市場依存の米国のような量的緩和策は効き難いとの姿勢がベースにある。口先介入的な発言の可能性も見て置く必要があろう。米市場は雇用統計待ちの姿勢。強いて言えば、ナスダックの弱さが目立ち、未だ動揺が尾を引いている可能性がある。
<MK>
「何でもやる」というドラギECB総裁の姿勢で引っ張ってきた。昨日の会見では、非伝統的措置の量的緩和(QE)に初めて言及し、低インフレへの対処姿勢に踏み込んだことが材料視された。結果的に、スペインやイタリアの国債利回りは数年ぶりの低水準(イタリア10年債は8年半ぶりの3.25%)、ギリシャ国債も4年ぶりの低水準(債務再編以来初の国債発行を計画中)。ただし、欧州は銀行融資を基盤としており、資本市場依存の米国のような量的緩和策は効き難いとの姿勢がベースにある。口先介入的な発言の可能性も見て置く必要があろう。米市場は雇用統計待ちの姿勢。強いて言えば、ナスダックの弱さが目立ち、未だ動揺が尾を引いている可能性がある。
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