前場に注目すべき3つのポイント〜トレックス・セミコンダクターなどが新規上場
[14/04/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
8日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:追加緩和見送りはコンセンサス、押し目狙いのスタンス
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し
■前場の注目材料:トレックス・セミコンダクター<6616>が東証ジャスダックに新規上場(公開価格:5000円)
■追加緩和見送りはコンセンサス、押し目狙いのスタンス
☆日経225想定レンジ:上限14800円-下限14650円
8日の東京市場は神経質な展開になりそうだ。7日の米国市場では決算シーズンに入るなか、企業業績への警戒感が高まっており、NYダウ、ナスダックともに大幅に続落している。また、足元でバイオやネット関連の下げが目立つなか、金融やハイテクにも売りが広がっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の14715円となり、これにサヤ寄せする格好からのギャップ・ダウンとなろう。
売り一巡後は、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まることになろう。7日は緩和メリットセクターが総じて軟調な展開だったことをみると、現状維持は織り込まれた格好でもある。追加緩和に踏み切る時期について7月がコンセンサスとなるなか、嫌気売りで下げる局面においては、押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、黒田総裁の会見への期待感も売り込みづらくさせよう。
物色の流れとしては個別材料株への物色に向かいやすい。また、短期的な値幅取り狙いの資金が中心になりやすく、サイバーダイン<7779>など、流動性があって値振れの大きい銘柄に集中しやすい。そのほか、テーマ性では「Windows XP(XP)」がサポート終了期限を迎えることにより、PCやセキュリティ関連。
また、医療技術を手がけるベンチャー企業のネクスト21、東京大学、理化学研究所などの研究チームは、3Dプリンターで成形する人工骨について、厚生労働省が所管する医薬品医療機器総合機構(PMDA)への薬事承認申請を完了したと報じられており、3Dプリンター関連なども注目か。
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1560万株、買い1440万株、差し引き120万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
4月1日(火):1360万株の買い越し
4月2日(水):1680万株の買い越し
4月3日(木):790万株の買い越し
4月4日(金):500万株の買い越し
4月7日(月):180万株の売り越し
■前場の注目材料
・売り一巡後は日銀金融政策決定会合の結果待ちへ
・トレックス・セミコンダクター<6616>が東証ジャスダックに新規上場(公開価格:5000円)
・丸和運輸機関<9090>が東証2部に新規上場(公開価格:3400円)
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:30 閣議後、閣議記者会見予定
08:50 2月経常収支(予想:+6181億円、1月:-1兆5890億円)
09:00 日銀金融政策決定会合(2日目)
<海外>
10:30 豪・3月NAB企業景況感(2月:0)
<KO>