日本株見通し:緩和メリットセクターには既に売りが先行、嫌気売りは押し目に
[14/04/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
8日の東京市場は神経質な展開になりそうだ。7日の米国市場では決算シーズンに入るなか、企業業績への警戒感が高まっており、NYダウ、ナスダックともに大幅に続落している。また、足元でバイオやネット関連の下げが目立つなか、金融やハイテクにも売りが広がっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の14715円となり、これにサヤ寄せする格好からのギャップ・ダウンとなろう。
売り一巡後は、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まることになろう。7日は緩和メリットセクターが総じて軟調な展開だったことをみると、現状維持は織り込まれた格好でもある。追加緩和に踏み切る時期について7月がコンセンサスとなるなか、嫌気売りで下げる局面においては、押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、黒田総裁の会見への期待感も売り込みづらくさせよう。
物色の流れとしては個別材料株への物色に向かいやすい。また、短期的な値幅取り狙いの資金が中心になりやすく、サイバーダイン<7779>など、流動性があって値振れの大きい銘柄に集中しやすい。そのほか、テーマ性では「Windows XP(XP)」がサポート終了期限を迎えることにより、PCやセキュリティ関連。
また、医療技術を手がけるベンチャー企業のネクスト21、東京大学、理化学研究所などの研究チームは、3Dプリンターで成形する人工骨について、厚生労働省が所管する医薬品医療機器総合機構(PMDA)への薬事承認申請を完了したと報じられており、3Dプリンター関連なども注目か。
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