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前場に注目すべき3つのポイント〜日銀の追加緩和期待の後退で円高進行

注目トピックス 市況・概況

9日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:連日のギャップ・ダウン、好業績銘柄への冷静な対応が必要
■外資系証券の注文動向:差し引き30万株の売り越し
■前場の注目材料:メディアドゥ<3678>の大幅な増収増益見通しが電子書籍関連の刺激材料になるか

■連日のギャップ・ダウン、好業績銘柄への冷静な対応が必要

☆日経225想定レンジ:上限14500円-下限14200円

9日の東京市場は弱含みの展開になりそうだ。8日の米国市場では自律反発の流れからハイテク株などに買い戻しの動きがみられ、ダウ、ナスダックともに上昇した。米株の下げがいったん止まったことは評価されるが、一方で日銀の追加緩和への期待が後退するなか、為替市場では円が買われ、シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円安の14355円だった。これにサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開になろう。

日銀の黒田総裁は金融政策決定会合後に会見し、消費増税後も緩やかな回復を続けるとの考えを示した。また、現時点では追加の金融緩和は考えていないと強調。その上で、必要であれば調整を行うスタンスに変わりはないと繰り返し述べている。

市場では現状維持は織り込み済みであり、追加緩和についても7月がコンセンサスとなっている。ただ、4月30日の展望リポートを受けて追加緩和に踏み切るとの期待も根強かったこともあり、円買いにつながったようである。とはいえ、7月がコンセンサスであることを考えれば、連日のギャップ・ダウンによって値ごろ感からの押し目拾いのタイミングも意識されてくる。

また、米国では非鉄大手のアルコアを皮切りに決算シーズンに入ったが、予想を上回る決算発表により、時間外で上昇している。調整への警戒は払拭されていないものの、日本でも今後本格化する決算への期待が高まりそうである。8日は30社以上の企業が決算を発表し、10社以上で業績修正が発表されている。相場全体の地合いに左右させられやすいなか、好業績銘柄などへの冷静な対応が必要だろう。

■外資系証券の注文動向:差し引き30万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1920万株、買い1890万株、差し引き30万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

4月2日(水):1680万株の買い越し
4月3日(木):790万株の買い越し
4月4日(金):500万株の買い越し
4月7日(月):180万株の売り越し
4月8日(火):120万株の売り越し

■前場の注目材料

・日銀の追加緩和期待の後退で為替相場が円高進行
・農業協同組合法を抜本改正、政府方針、自由な経営可能に
・メディアドゥ<3678>の大幅な増収増益見通しが電子書籍関連の刺激材料になるか

☆前場のイベントスケジュール

<海外>

10:30 豪・2月住宅ローン(前月比予想:+1.5%、1月:0.0%)



<KO>

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