ユーロ週間見通し:ウクライナ情勢やユーロ圏の景況感やインフレ率に要注目
[14/04/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■ユーロ上昇、米国10年債利回り低下
先週のユーロ・ドルは強含み。米国10年債利回りの低下、ニューヨーク株式市場の下落を受けた欧州への資金還流、ギリシャ国債の入札が順調だったことなどで、1.3694ドルから1.3906ドルまで上昇した。
先週のユーロ・円は軟調推移。黒田日銀総裁発言「追加緩和は考えていない」、ウクライナ情勢への警戒感や世界的な株式市場下落を受けたリスク回避の円買いで、ユーロの対円レートは141円90銭から140円08銭まで下落した。取引レンジ:ユーロ・ドル1.3694ドル-1.3906ドル、ユーロ・円140円08銭-141円90銭。
■ウクライナ情勢やユーロ圏の景況感やインフレ率に要注目
今週のユーロ・ドルは、ウクライナ情勢やユーロ圏の景況感やインフレ率を見極める展開となる。ユーロ圏の3月の消費者物価指数確報値が速報値(前年比+0.5%)から下方修正された場合、ユーロ圏のディスインフレ懸念が高まることで、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が高まることになる。
今週のユーロ・円は、リスク回避の円買いで上げ渋る展開だが、本邦機関投資家によるユーロ建て資産への新規投資観測から下値は限定的だと予想される。
○発表予定の主要経済指標・注目イベント
14日(月):(ユーロ圏)2月鉱工業生産、15日(火):(ユーロ圏)4月ZEW調査、(ユーロ圏)2月貿易収支、17日(木):(ユーロ圏)2月経常収支。
予想レンジ:ユーロ・円138円00銭-143円00銭/ユーロ・ドル1.3500ドル-1.4000ドル
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