欧米為替見通し:米地区連銀経済報告に要注目
[14/04/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日16日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開の中、29-30日の連邦公開市場委員会(FOMC)の判断材料となる米地区連銀経済報告に注目する展開となる。
29-30日の連邦公開市場委員会(FOMC)で米国の景況感の判断材料となる米地区連銀経済報告は、悪天候要因の剥落により、堅調な米国経済が確認されると予想されている。連邦公開市場委員会(FOMC)では、100億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)の継続が予想されている。
安倍首相と黒田日銀総裁のランチ会談の後、日本政府が4月の月例報告で国内景気の基調判断を下方修正する、と報じられた。黒田日銀総裁は、「日銀が掲げる2%の物価安定目標達成への道筋を着実に辿っている。道筋から外れる場合は躊躇なく政策調整する」と述べている。基調判断の「下方修正」が「道筋から外れる場合」ならば、30日の日本銀行金融政策決定会合で、追加緩和が打ち出される可能性が高まることになる。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による外貨建て資産への投資増額、30日の日米金融政策への期待感などから、ドル高・円安トレンドが再開する可能性が高まりつつあるが、ウクライナでの内戦の可能性が上値を抑えている。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・3月失業率(予想:3.4%、2月:3.5%)
17:30 英・2月期ILO失業率(予想:7.1%、前回:7.2%)
18:00 ユーロ圏・3月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.5%)
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-1.6%)
21:20 ロックハート米アトランタ連銀総裁が会合であいさつ
21:30 米・3月住宅着工件数(予想:97万戸、2月:90.7万戸)
21:30 米・3月住宅建設許可件数(予想:101万戸、2月:101.4万戸)
22:15 米・3月鉱工業生産(前月比予想:+0.5%、2月:+0.6%)
22:15 米・3月設備稼働率(予想:78.7%、2月:78.4%)
23:00 カナダ中銀が政策金利発表
01:25 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長がNY経済クラブで講演
02:25 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演
03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)公表
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