17日の米国市場ダイジェスト:ダウは16ドル安、ハイテク大手の冴えない決算が重し
[14/04/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは16ドル安、ハイテク大手の冴えない決算が重し
NYダウ ナスダック
終値 :16408.54 終値 :4095.52
前日比:-16.31 前日比:+9.29
始値 :16424.14 始値 :4080.30
高値 :16460.49 高値 :4110.46
安値 :16368.14 安値 :4064.70
17日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は16.31ドル安の16408.54、ナスダックは9.29ポイント高の4095.52で取引を終了した。ハイテク大手に冴えない決算が相次いだことで朝方は売りが先行したものの、週間新規失業保険申請数が予想より少なかったことが好感され、緩やかに上昇に転じる展開となった。ただ、連休を前に閑散取引で、上値も限られた。セクター別では、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方でソフトウェア・サービスや公益事業が下落した。
検索大手のグーグル(GOOGL)は、売上及び利益とも予想を下回る決算を発表して下落。ITサービスのIBM(IBM)も冴えない決算を発表して軟調推移となった。一方で投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)は減収減益ながら予想を上回る決算を発表して上昇。フラッシュメモリのサンディスク(SNDK)も好決算を発表して堅調推移となった。
18日は復活祭前の聖金曜日(グッドフライデー)で、米国株式相場は休場となる。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円40銭、ウクライナ懸念緩和でリスク回避の円買いが後退
ドル・円は102円12銭から102円47銭へ上昇し102円40銭で引けた。良好な米雇用や製造業指標を好感した債券利回り上昇に伴うドル買い、ジュネーブで開催された4者協議の結果が予想よりプラスの結果となったため、ウクライナに関する緊張が緩和しリスク回避の円買いが後退した。
ユーロ・ドルは、1.3862ドルから1.3811ドルへ下落し1.3814ドルで引けた。米国債券利回り上昇に伴うドル買いが優勢となった。ユーロ・円は、141円63銭から141円32銭へ下落後、ウクライナ懸念の緩和で下げ止まった。ポンド・ドルは、1.6819ドルから1.6787ドルへ下落。ドル・スイスは、0.8781フランから0.8836フランへ上昇した。
■NY原油:続伸で104.30ドル、米指標改善による需要増加期待で買い優勢
NY原油は続伸(NYMEX原油5月限終値:104.30 ↑0.54)。103.80ドルから104.78ドルまで上昇した。この日発表された米国の前週分新規失業保険申請件数が減少し、4月フィラデルフィア連銀景況指数が上昇したことを受けて、景気の先行き見通し改善による需要増加期待から、買いが優勢になった。
ただ、ロシア、ウクライナ、米国、欧州連合(EU)が、ウクライナ問題をめぐる外相級4者協議を開催。「すべての当事者は、暴力の抑制を含むウクライナ情勢の緊張緩和に向けて取り組む」などとした共同声明で合意したことで、ロシア原油の供給懸念が後退。また、リビアの再開された港でタンカーが輸出原油を積み終わり待機中、との情報もあり、いったん売りが強まり、103.85ドル付近に急反落する場面もあった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.15ドル +0.02ドル(+0.12%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.76ドル +0.87ドル(+2.91%)
ゴールドマン・サックス(GS)157.44ドル +0.22ドル(+0.14%)
インテル(INTC) 27.04ドル +0.11ドル(+0.41%)
アップル(AAPL) 524.94ドル +5.93ドル(+1.14%)
グーグル(GOOG) 536.10ドル -20.44ドル(-3.67%)
フェイスブック(FB) 58.94ドル -0.78ドル(-1.31%)
キャタピラー(CAT) 102.83ドル -0.10ドル(-0.10%)
アルコア(AA) 13.56ドル +0.14ドル(+1.04%)
ウォルマート(WMT) 77.66ドル +0.44ドル(+0.57%)
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