前場に注目すべき3つのポイント〜ノンバンクに短期資金の関心が集中か
[14/04/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
21日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日経平均は25日線からの明確な上放れを見極め
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し
■前場の注目材料:自民、貸金業の金利規制緩和を検討、ノンバンクに短期資金の関心が集中か
■日経平均は25日線からの明確な上放れを見極め
☆日経225想定レンジ:上限14600円-下限14450円
日経平均は先週の今年2番目の上げ幅を交えたリバウンドにより、目先的な達成感につながってもおかしくない水準である。先週末の欧米市場はグッドフラーデー(聖金曜日)の祝日で休場だったことも手掛けづらさにつながる。一方、為替市場ではドル・円が1ドル102円45銭辺りでの推移と円安に振れていることもあり、抵抗として意識される25日線からの明確な上放れがみられるかが注目されるところ。
また、今後は日本でも決算発表が本格化する。好業績を手掛かりにした物色による上昇を見極めるところになりそうである。国内の決算では25日にホンダ<7267>、NTTドコモ<9437>、コマツ<6301>などが予定されている。足元で弱い動きが続いているホンダなどがアク抜けの動きをみせてくるようだと、今後本格化する決算を前に安心感につながるほか、押し目拾いの意識に向かわせよう。
また、米国では引き続き決算が本格化するなか、23日にはアップル、フェイスブックなどが予定されている。フェイスブック等の動向次第では、足元で波乱含みの状況が続いているモメンタム株の復活が期待されてきそうである。そのほか、23日にはオバマ米大統領が訪日する(25日まで)。TPP(環太平洋経済連携協定)を巡る事務レベルの協議は依然として合意に至っていないが、オバマ大統領訪日に向けて進展がみられる可能性もあるため、関連銘柄への注目度が高まる可能性がある。
さらに、翌週の30日には日本銀行の金融政策決定会合が開催される。追加緩和はないとしながらも、安倍首相との会談でサプライズを期待する流れもありそう。下値の堅さが意識されやすく、緩やかなリバウンド相場が期待されそうである。
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り580万株、買い440万株、差し引き140万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
4月14日(月):540万株の売り越し
4月15日(火):110万株の売り越し
4月16日(水):220万株の売り越し
4月17日(木):630万株の買い越し
4月18日(金):50万株の売り越し
■前場の注目材料
・自民、貸金業の金利規制緩和を検討、ノンバンクに短期資金の関心が集中か
・大卒採用増、システムエンジニア不足報道で人材サービス関連に注目
・国交省、無線通信を活用した運転支援システムの開発に乗り出す
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 3月貿易統計(予想:-1兆809億円、2月:-8025億円)
08:50 主要銀行貸出動向アンケート調査(4月)
09:00 公社債投資家別売買高(3月、日本証券業協会)
<KO>