23日の米国市場ダイジェスト:ダウは12ドル安、冴えない経済指標やハイテク大手決算を控え警戒感
[14/04/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは12ドル安、冴えない経済指標やハイテク大手決算を控え警戒感
NYダウ ナスダック
終値 :16501.65 終値 :4126.97
前日比:-12.72 前日比:-34.49
始値 :16513.73 始値 :4160.90
高値 :16525.99 高値 :4161.44
安値 :16477.28 安値 :4125.41
23日の米国株式相場は下落。ダウ平均は12.72ドル安の16501.65、ナスダックは34.49ポイント安の4126.97で取引を終了した。4月製造業PMI指数や3月新築住宅販売が相次いで予想を下回ったことで売りが先行。ハイテク大手決算を引け後に控えて警戒感も強く、終日上値の重い展開となった。セクター別では、銀行やエネルギーが上昇する一方、電気通信サービスやソフトウェア・サービスが下落した。
航空会社のデルタ航空(DAL)や飲料品のドクター・ペッパー・スナップル(DPS)、バイオのギリアド・サイエンシズ(GILD)などが予想を上回る決算を発表して上昇。一方で冴えない新築住宅販売を受けて住宅メーカーのDRホートン(DHI)やKBホーム(KBH)が軟調推移となった。動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は競合のアマゾン(AMZN)がケーブルTV局のHBOと動画配信契約を結んだことが嫌気されて下落。通信のAT&T(T)は予想を上回ったものの、前年同期比で減益となる決算を発表して軟調推移となった。
マーケット終了後に交流サイトのフェイスブック(FB)が発表した決算は予想を上回り時間外取引で上昇。携帯端末のアップル(AAPL)も予想を上回る好決算と同時に、自社株買いの拡大や1対7の株式分割を発表している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円40銭、米3月新築住宅販売件数の下振れでドル売り優勢
ドル・円は102円22銭へ下落後、102円45銭へ反発し102円40銭で引けた。米3月新築住宅販売件数や米4月マークイット製造業PMIが予想外に悪化したことを受けて債券利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、押し目での買いに支えられた。
ユーロ・ドルは、1.3846ドルから1.3812ドルへ下落し1.3815ドルで引けた。ウクライナ緊張が存続、ハンソン・エストニア中銀総裁の発言「ECBはインフレが目標を達成できなかった場合、行動の用意」などで欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測を受けたユーロ売りが継続し、上値を抑えた。ユーロ・円は、141円61銭から141円19銭へ下落。
ポンド・ドルは、1.6802ドルから1.6763ドルへ下落。ドル・スイスは、0.8808フランへ下落後、0.8829フランへ反発した。
■NY原油:続落で101.44ドル、米在庫増を受けて売り優勢に
NY原油は続落(NYMEX原油6月限終値:101.44 ↓0.31)。この日から6月限が取引の中心になったが、102.08ドルを高値に、一時101.31ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報(週次石油在庫統計)で、原油在庫が予想以上に増加し、記録的な積み上がりとなったことを材料に、売りが優勢になった。
ただ、ウクライナ政府がテロ掃討作戦の再開を宣言し、ウクライナ情勢に再び懸念が強まっていることや、EIA週報で原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が減少したことで、供給不安などによる買いも根強く、何度か102ドル絡みへの反発もみられた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.37ドル +0.08ドル(+0.49%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.04ドル -0.16ドル(-0.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)160.45ドル -0.01ドル(-0.01%)
インテル(INTC) 26.75ドル -0.09ドル(-0.34%)
アップル(AAPL) 524.75ドル -6.95ドル(-1.31%)※時間外+7.67%
グーグル(GOOG) 526.94ドル -7.87ドル(-1.47%)
フェイスブック(FB) 61.36ドル -1.67ドル(-2.65%)※時間外+3.81%
キャタピラー(CAT) 103.38ドル -0.31ドル(-0.30%)
アルコア(AA) 13.63ドル +0.12ドル(+0.89%)
ウォルマート(WMT) 78.04ドル +0.48ドル(+0.62%)
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