今日の為替市場ポイント:日米首脳会談、TPPを巡る動向に注目
[14/04/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
昨日23日のドル・円相場は、東京市場では102円50銭から102円69銭で推移。欧米市場では一時102円17銭まで下げたが、102円54銭で取引を終えた。
本日24日のドル・円は、102円台で推移か。リスク回避的な円買いが拡大する状況ではないとみられており、日経平均株価が続伸すれば、リスク選好的な円売りが優勢となる可能性がある。
報道によると、 安倍首相とオバマ米大統領は24日に行われる首脳会談で、環太平洋連携協定(TPP)の日米2国間協議は進展していると評価し、交渉の早期妥結につなげる決意を確認するようだ。
日本の農産物重要5項目の関税の扱いなどで日米間の隔たりは残されているが、TPP交渉は農業分野だけを対象にしているわけではない。自民党は2012年12月に行われた総選挙で自動車等について数値目標を受け入れないこと、国民皆保険制度を守ること、主権を損なうISD条項を受け入れないこと、政府調達・金融サービス等は、日本の特性を踏まえることを選挙公約に掲げていたはずだ。
「重要5項目」の関税について日米が合意できなくても他の分野で日本側が大幅に譲歩することでTPP交渉は決着することになるかもしれない。市場関係者がその結果を評価するならば、ある程度の株高となる可能性がある。
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